希 (ページ48)

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マークはこぼれおちる涙全てにキスをしてくれた

MK「取ってもいい？」

A「うん」

マークから言ってくれるなんて珍しい

A「ふふっ笑」

酸素マスクを慎重に外すマークがいつもと違うから笑っちゃった

MK「ムォヤ」

A「いつもキスしてってねだっても、つけてなきゃダメってオンマみたいなこと言ってなかなかしてくれないのに、

今日は積極的だなーと思って笑」

MK「言わないだけで僕もしたいと思ってるよ」

やけに真剣な顔で言われるから、胸がギュッてなって顔が熱くなる感覚がした

MK「チャギヤ〜、照れてるの？笑」

A「アニ…驚いただけだもん」

MK「귀엽네…」

A「…ﾝｯ...…マク、、」

MK「黙って」

A「ﾊｧ…ﾝｯ……」

熱っぽい目をしたマークは久しぶり

何ヶ月後、何週間後にはキスも出来なくなってるのかな

求めるような目をしたマークを見られるのも最後なのかな…

ずーっとこの時間が続けばいいのに

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MK「マスク、つけるよ」

最後に2回、啄むようにキスをして満足したのかマークはまたすぐに過保護に戻った

A「マーク」

MK「んー？」

A「コマウォ…」

優しい笑顔をしたマークは頭を撫でてくれた

MK「そろそろ寝る？」

明日も仕事があるマークのことを考えれば寝なきゃいけないんだけど

どうしても今日はマークに話さなきゃいけないことがある

A「あのね話があるの」

MK「…嫌な話？別れたいとかは聞かないよ…」

A「…違うよ

これ…」

袖をめくって、左腕を見せた

ずっと傷を隠していた包帯をとった左腕

外してから3日

大きくはないけれど、手首にハッキリと残る3つの傷は、

自分が何をしたかを決して忘れるな

って言い聞かせてるように思えた

A「包帯、外したの」

マークは何も言わずに傷を見つめて、

手首を優しく握ったかと思えば親指で何度も何度も傷を撫でた

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