希 (ページ46)

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A「またみんなで北海道に行って、美味しいものいっぱい食べたい
あとスノボもしたいでしょ

マークと一緒にバンクーバーも行ってみたいし、

ヨーロッパでソユンオンニのオペラも聞きたい

またカフェでバイトして、大学もちゃんと卒業するの

他にもいっぱいあるんだよ」

親孝行する
客席でLIVEを見る
ソウオンニとショッピングに行く
思いっきり走る
海に行く

まだやったことがないこと、一度病気が治った時にやったことが他にもたくさん

再発するまでの6年、Aと過ごした時間が思い出された

Aを僕にもたれさせると、

聞こえてくる呼吸が前より浅いことに気づいて、肩を抱く手に力が入った

A「マークは？マークはやりたいこととか行きたいとこないの？夢でもいいしさ」

MK「そうだな…」

夢、か

僕の夢は1つだけ

一生君のそばにいたい

でもその言葉を口にする勇気は僕には無かった

何よりもAが望んでいることだとわかっていたから

それでも僕の気持ちを伝えたかった

MK「大きな庭がある家で一日中ゆったり過ごしたい

子どもたちがその庭で遊んでいるのを、リビングにある大きなソファに僕とAで座って眺めるんだ

冬になったらみんなでカナダに行って、昔僕がAに教えたみたいに子どもにもスノボを教えるの

たまにはアッパとオンマに子どもたちを預けて2人だけの時間を過ごしたいな

ドライブしたり、夜景の見えるレストランでディナーを食べて、家でお酒飲みながらこうやってずっとくっついてたい

それが僕の夢だよ」

Aとの未来を想像しながら話すのは苦しくもあり幸せでもあった

こんな日々が過ごせたらどんなに幸せだろう

MK「少し話しすぎたかな笑」

Aは何も言わなくて、1人で舞い上がってるみたい

MK「恥ずかしいから何か言ってよ…」

MK「A？？」

下を向いたAの顔をのぞきこむと、ぎゅっと閉じられた目からポタポタって涙がおちた

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