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A「入院し始めて、思ってたの

なんで、個室なんだろって

前は大部屋だったから…

同じフロアに、患者さんはいるはずなのに、

他の患者さんの病室とすごく離れてるから、

なんでこんな離れたところに病室があるんだろうって」

A「それで、この部屋が特別室だって気づいたの

昔、入院した時、同じ病室だった友だちと院内を探検して、

この部屋の前に来たことを思い出したの

看護師さんに見つかって、ここは偉い人がいるから入っちゃだめよって言われたから…

それから、入院費のことが気になりはじめて、ずっと聞くか悩んでた

はじめは私とマークが気兼ねなく会えるようにってアッパ達が無理に払ってくれてるのかなって

でもうちはこんなの払えるほど裕福じゃないし、ただでさえ私の治療費に消えてる

あ、マークが払ってるのかって

気づくの遅いよねほんと

会う度に言おうと思った

もう払わないでって

他の病室に移るからって

でも言えなかった

この部屋じゃないとマークと会えないのがわかってたから

私はずるい人間だよ

マークが寝る間もないほど活動して、それでもらったお金で自分の欲を満たしてるの」

MK「それは違う」

A「違わないよ

再発してから、あいてる時間は全部お見舞いにあててくれた

カムバも海外ツアーもあって、ソロとカムバの準備もあって、マークの疲労がどんどん溜まっていってるのはわかった

それで思ったの

病室を変えて、マークが見舞いに来れなくなったら、

少しでも休む時間が取れるし、

私にお金を使ってるって罪悪感みたいなのも感じなくてもすむって」

A「それでオンマ達を問い詰めたの

はじめはごまかしてたけど、我慢できなくてどなっちゃったの

このお金どこからでてるの！って

マークじゃなければいいって何度も思った

でも違った

1人になって、

色んな考えが頭を巡って、

どうせ、助からないんだから、

いなくなっちゃえば迷惑かからないじゃんって

考えたら、、、手にカッターを…」

MK「…もういい」

目を涙でいっぱいにしながら、

思い出すのもつらいことを頑張って話すAの顔が苦しそうで、

それを見るのもどうしてもつらくて、胸にとじこめた

薄いシャツに涙がしみていくのを感じながら、

どうかこの子に幸せが訪れますようにって願いながら

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