希 (ページ27)

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Aside

MK「僕はAを泣かせてばっかりなダメな男だね」

A「んーん、違うもん…」

そんな困ったような顔で見ないでよ…

それを言うなら私はマークを困らせてばっかりのダメな女だ

A「マーク…」

MK「ん？」

A「私の話も…聞いてくれる？」

マークが話してくれたのに、私だけ何も言わないのは申し訳なく感じた

MK「もちろんだよ」

A「………」

でも急に話そうと思っても、何から話したらいいか、どう話せばいいかわからなくて

そもそも自分の心もぐちゃぐちゃで、言葉が出なかった

A「あのね、、」

MK「うん」

A「……」

MK「無理に話さなくてもいいよ

僕が話したのはAに今伝えたかったから

今Aの頭の中で色んな思いがぐるぐるしてるでしょ？」

どうしてマークにはなんでもわかっちゃうんだろ

MK「話すのはAも僕に伝えたいって思ってからでいいんだよ
何ヶ月後でも何年後でも、言わなくても大丈夫なんだよ」

だめだ涙が止まんない
栓をあけたみたいにずーっとでてくる

MK「ウリエギ、今日はたくさん涙がでるね」

そう言いながら抱きしめて、背中をトントンってしてくれた

A「服、濡れちゃう」

MK「そんなこと気にするな

僕の知らないところで泣くくらいなら、僕の胸で泣いてくれる方がいい」

マークの背中に手を回したいのに、出来なかった

マークに愛されてるって実感する度、私は何も返せてないって感じるから

ずっとそばにいてって、私の心臓がもたなくなって、死んだとしても私のことを忘れないでって縋りたいのに、私の心はそうさせてくれなかった

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