希 (ページ26)

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A「んんッ、、、ハァ、やめっ、、んッ…」

離れようとするAを繋ぎ止めるように首に手を添えて

僕がAのこと愛してるって伝わるように

それが例えAが負担に感じることだとしても、伝わらずに離れてしまうよりいい

そう思った

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A「ハァハァ、ハァ、ハァ」

MK「ミアン」

酸素マスクをつけて、Aの頭を撫でる

A「いつも、お願いしても、ハァ、してくれないくせに、なんで、こんなときだけ…」

MK「もう聞きたくないからだよ

別れたいとかそんなこと、Aの口から」

A「……」

MK「…………

A、僕の話、聞いてくれる？」

コクンと小さく頷いたAの手を握って、少しでも僕の気持ちが伝わるように願いながら話した

MK「僕はね、Aがいるから頑張れるんだよ

会えなくなったり、別れるなんてなったらそれこそ生きていけない

大袈裟なんかじゃないよ

お見舞いにくると寝てってAは言うけど、僕は寝るよりAの顔を見て、Aと話をしてる方が安らぐんだ

この部屋もね初めはAのアッパとオンマは反対だったんだ」

A「…そう、なの？」

MK「僕が人目を気にせず、何時でも来れるようにっていう理由で特別室を希望したのは昨日伝えたよね

僕が言い出したことだから料金は僕が出しますって言うと、ご両親は首を縦にふってくれなかった

君と会えたらAも嬉しいだろう

でも、お金を払ってることをAが知ってしまったらきっと悲しむし、自分を責めるって」

A「…」

MK「それでも僕がお願いしたんだ払わせてくださいって」

A「なんで…そんなこと」

MK「自分のためなんだ…」

A「どういうこと…意味わかんない… 」

MK「僕ができることなんて限られてる

病気を治せるわけじゃない
ずっとそばにいてやれるわけでもない

Aのためにできることは隙間時間に会いに来ることくらいだから、それができるようにしたかった

そうすれば自分もAを支える1つの柱になれるんじゃないかって…」

A「…そんなことしなくても…」

MK「そう言うと思ったそれでも目に見える形で欲しかったんだ」

A「、、、」

MK「泣かないでA」

たまらずAを抱きしめた

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