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【誰も愛せない】と自覚してしまったからそれが余計に浮き彫りになった感覚がある。
知らなければ良かった、自覚しなければ良かったと後悔が募りに募り少し疲れた。ねぇ、諸伏景光。私はちゃんと笑えているだろうか。
酷い顔をしてる自覚はある、精神的にきつくなってきたのは小説を書いてるからもあるのかも知れない。
精神削りながら書いてるから鬱になりそうだった。締め切りが近いわけでも無いのに4日は寝てないから頭がボーッとする。
花屋のバイトでも顔が死んでると言われたり諸伏景光にも「寝ろ」と言われたがこっちのセリフだ。私より寝てないのコッチは知ってんだぞ。
互いに隈作りながら仕事してるから笑い話にもならない。今日だって早朝からコンビニ寄ってエナジードリンク買い漁ってた。
店員さんが「大丈夫ですか？」と聞いてきたから相当やばいのだろう。大丈夫じゃないけど眠れないのです。
眠れないのを理由に仕事してるから余計眠れない。最悪な無限ループの出来上がり。
ふらふらな足取りで自宅のマンションへと向かっている途中、見覚えのある後ろ姿が見えた。
あれは高木渉と伊達航かな。こんな早朝に何やってるんだ。声をかけようか悩んでいると二人は横断歩道を渡ろうとしていたから声をかけず立ち去ろうとした。
二、三歩歩いてからコンビニの袋から手を離して横断歩道へと走った。体は本調子ではなかったが走れるだけマシだ。
伊達航が何かを拾い上げるのが見えた。車が突っ込んでくるのは知っていた、だから走った。
屈みこんでいた伊達航の背中を思いっきり突き飛ばした。痛かったらごめんなさい。
突き飛ばされて伊達航がいた場所に私がいる。これで救済完了だ。もう避ける時間も残されていない。
これでいい。これが良い。私の目的は警察学校組の救済。なら目的達成おめでとう。
だからさ、そんな絶望したみたいな顔しないでよ伊達航さん。助かったんだからナタリーさんと幸せになりなよ。
その期待を込めて笑みを作ろうとしたが無理だった。間に合わなかったというのが正しい、車に跳ねられ四、五メートルくらい吹っ飛んだ。
すぐに伊達航が駆け寄ってきた。だから、何度も忠告したのにと掠れた声で笑って言ってやった。
目の前が霞んで体が冷えてきた。耳が遠くなって眠くなる。眠くなるのは久々でこんなによく眠れそうなのは初めてだ。
少しだけ眠らせてくれ。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 夢主と5歳差なら中二のとき兄は19歳のはずです。大学卒業後に警察学校に入校しているので、計算が合いません。訂正してください。 (2023年4月21日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
彩蘭(プロフ) - すごく面白いです!話の筋がスムーズでステキだなぁといつも思ってます!作者さんのペースで、更新頑張ってください! (2021年12月14日 21時) (レス) @page17 id: 56568c64b5 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - ただ気になってしまったのでご指摘させていただきました。夜分遅くに長文失礼しました。 (2019年9月14日 3時) (レス) id: 79920a9bfd (このIDを非表示/違反報告)
ああ - とても面白い作品で応援しているのですが、幼少の夢主ちゃんがいささか流暢すぎでは？と違和感を持ってしまいました。それにつかまり立ちの赤ちゃんはまだ喋れないと思います。これはただの個人の意見ですのでどう取るかは作者さん次第だと思っています。 (2019年9月14日 3時) (レス) id: 79920a9bfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おふとん | 作成日時：2019年5月17日 0時
