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誰がノックしてるのか知らないが今は入ってきてほしくないから無視を決め込んでいると許可もなく誰かが入ってきた。
今入ってくんなよと布団の隙間から相手の顔を伺おうとしたら被っていた布団を剥ぎ取られた。
剥ぎ取った人物は諸伏景光。なんだよ、戻れよと言ってみたが「いやだ」と言ってベッドに座った。
「何で泣いてんのか知らないが、俺に話せないことなのか？」
話せない、話したくない。絶対信じない。だから無理だと言った。
信じるから、と言ってくるが絶対信じないだろ。私だって信じないよ、お前の死因が分かるって言われたら。
「…前に言ってた足音がどうのこうのって話と繋がってるのか？」
直感はいいよなこの人。私が小さく頷くと「信じるから話してくれ」とまた言ってきた。
いやだって言ってんだろ。もう諦めて出てってくれよとベッドに座る諸伏景光を押してみたがビクともしない。
胸に手を置いたら心臓の鼓動を感じた。あぁ、ちゃんとまだ動いている。
「まだ、生きてる」
確認出来て良かった。もう、分かったよ。嫌われたって変に思われたってどうでもいい。生きてくれるなら何でもいい。
全部言ってやるよ、もう全部望み通りに。だから信じてよ、ミツ君。
「ミツ君は、自分で心臓を撃ち抜いて死ぬって言ったら信じてくれる？」
私は続けていった。警察学校卒業後の部署のこと、組織への潜入。そして、最後の死因のこと。
「信じなくてもいい。だけど、兄の、降谷零の足音だけはちゃんと覚えてて」
今どんな顔をして聞いてるのかな。異様な物でも見てるような引いた顔でもしてるのかな。
諸伏景光の顔が見れないのは怖いからだ。黙ってた私をどう思うかなんて聞かなくても分かる、最低だと自分でも思うからだ。
「ずっと、知ってたのか。幼稚園の頃からずっと」
その問いに黙って頷いた。
怒ってるのかな、それとも失望したかな。嫌われたならそれでも構わない、こっちはこれを伝えたらもう関わらないつもりでいるし。
諸伏景光はこちらに手を伸ばしてきた。殴られるとぎゅっと目を瞑ったが思ったような衝撃は来ない。その代わりに背中に腕を回されていた。
「信じる。信じるから、だからもう我慢するな」
今まで良く耐えた。と言って背中をさすってくれる。なんでこの人はこんなにも優しいのだろうか。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 夢主と5歳差なら中二のとき兄は19歳のはずです。大学卒業後に警察学校に入校しているので、計算が合いません。訂正してください。 (2023年4月21日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
彩蘭(プロフ) - すごく面白いです!話の筋がスムーズでステキだなぁといつも思ってます!作者さんのペースで、更新頑張ってください! (2021年12月14日 21時) (レス) @page17 id: 56568c64b5 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - ただ気になってしまったのでご指摘させていただきました。夜分遅くに長文失礼しました。 (2019年9月14日 3時) (レス) id: 79920a9bfd (このIDを非表示/違反報告)
ああ - とても面白い作品で応援しているのですが、幼少の夢主ちゃんがいささか流暢すぎでは？と違和感を持ってしまいました。それにつかまり立ちの赤ちゃんはまだ喋れないと思います。これはただの個人の意見ですのでどう取るかは作者さん次第だと思っています。 (2019年9月14日 3時) (レス) id: 79920a9bfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おふとん | 作成日時：2019年5月17日 0時
