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「…邪魔した」


そう言ってドアを閉めて出て行った。


あらぬ誤解をしたのは馬鹿でもわかる。


すぐに誤解を解こうと思い鉄朗の後を追おうとした。



「…研磨、手離せ」


「…離したらクロのとこ行くじゃん」


「あぁ、行くよ。誤解解きたいし」


「解かなくてもいいじゃん」


「いや、そういうわけにもいかないだろ。幼馴染なんだから」



無理矢理研磨の手を引き剥がして外に出る。



「…気づかないのはどっちだよ…」



研磨の言葉は誰にも届かず静かに部屋の中で消えた。




.





.





.





.


まだ遠くには行ってないよな。


なんとなく自宅とは逆方向に行ってみると案の定鉄朗くんの後ろ姿が見えた。



「てつろーくん、あれは誤解でって…お前…」



背中をポンと叩くと目尻が若干赤くなっている顔でこちらを少しみる鉄朗。



「…うっせー…ほっとけよ…」


「…鉄朗くん、あれはマジで誤解だぞ。あれは、研磨が勝手にやってきたことであって惚れた腫れたとかそんなんじゃないから」


「…」


「…とりあえず、帰ろう?ほら行くぞ」



手を引いて帰ろうとしたが振りほどかれた。



「…マジで…ほっといてくれよ」



片手で目元を覆いながら鉄朗は言った。



「…ばーか、放っておけるかよ」



振りほどかれた手を再び繋ぎ引っ張る形で鉄朗と歩く。



ポケットからスマホを出して研磨に電話をかける。



「あ、もしもし。てつろー捕まえたけどちょっと二人で話すから少し時間かかる」



『…わかった』



シンプルな受け答えを終えると研磨の方から電話を切った。


何処で話すかな


近くの公園はダメだ。


人目がある。


もう俺の家、いや鉄朗の部屋にしよう。


もう考えるのが面倒くさい。



「鉄朗の家行くけどいい?」



「…あぁ」と掠れた声が言われた。


家に着くまでもついた後もずっと無言。


家に上がらせてもらったけど鉄朗の両親は出かけていた。


とりあえず鉄朗の部屋まで行って座り無言。


「あれは誤解だ」と言おうと思ったが先に鉄朗の方が口を開く。



「…誤解だって知ってる。知っててあの場から逃げた」

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おふとん(プロフ) - 壊れた音楽家さん» そうですね。高校生の時全国に行ったちょこっと有名なバレー選手ってことにします!貴重なご意見ありがとうございます。 (2018年8月25日 15時) (レス) id: 68b1078fe8 (このIDを非表示/違反報告)
壊れた音楽家 - とても面白かったです。で、一つ提案なのですが夢主君は転生してる訳なので転生前にそこそこ有名なバレー選手だったと言うことにしませんか?僕ごときが意見してしまって本当に申し訳ありません。頭の片隅に入れておいて頂けると嬉しいです。 (2018年7月22日 20時) (レス) id: 2d7a208c83 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(プロフ) - うむ……きぃくん。ご愁傷様。舌を噛むってのは初だわw (2018年6月6日 4時) (レス) id: f2643ccfd4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - スッゲェ。、、、なんか流石っす!待てない、、、かもwwwおとなしく待ってよう。 (2018年5月6日 11時) (レス) id: ab32ce7f46 (このIDを非表示/違反報告)
並木通り - とっっても面白いです! 更新頑張ってください! (2018年3月29日 17時) (レス) id: 3589f7125f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おふとん | 作成日時:2018年3月22日 23時

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