【歌い手】二次元の人ですよね！？【センラ】

67枠目 ページ18

Aside



主「もうすぐ出来るから座って待ってて」

セ「うん」



眠そうに欠伸をしながら
着替えを済ませてテーブルに座る千里くん

後ろの方でぴょこんとたった寝癖がかわいい


セ「え！これ朝から全部作ったん！？」

主「簡単な物だけど...」


味噌汁にご飯に焼き魚におひたし
いつもはパンだけで済ませるけど
今日は張り切って朝から作った朝食


千「めっちゃおいしい！！！」

主「良かった...」


ニコニコしながらそう言って
たくさん食べてくれる千里くんを見て
私まで笑顔になる


セ「ええ奥さんになるなぁ...」


食べ終わってお茶を飲みながらゆっくり
しているとぽつりとそう零す


セ「あっ、や、あはは〜」


顔を少し赤らめて頬をかく千里くん

なんか恥ずかしくて気まずくて沈黙が続く


一緒にいられる時間は少ないから
いっぱい話したいのに言葉が出てこない


セ「あ...もうそろそろ行かな」


その言葉を聞き分かってたはずなのに
泣きそうになってしまう

だめだ、笑わないと


主「そっか！私も仕事行く準備しなきゃ
だから見送り行けないけど...」

セ「ごめんなぁ、ありがとう」

主「ううん！」


帰る準備を済ませた千里くんを玄関まで見送る


やだ...もっと一緒に居たい



そう思った時、千里くんに抱き寄せられる


セ「またすぐ会いに来る
電話も毎日しよ、大好きやで」


優しく心に響くその声に涙が零れそうになる

声が出なくてゆっくり頷くと頭を優しく
撫でてからそっと千里くんは離れた


セ「じゃあ、行ってきます。」

主「いってらっしゃい」


ドアが完全に閉まりきってからも
しばらくは玄関から離れることは出来なかった

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