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＊*35*＊ ページ6
和也「もういらない？」
「……ごめん」
和也「いーよ。ほら、寝てな」
そう言って優しく笑ってから私をゆっくりベッドに寝かせて布団を掛けてくれる。
優しいったらありゃしない。
.
「ねえ」
.
視線は天井のまま、私は口を開く
和也「…………なに」
「どうして日本に来たの？」
.
お父さん曰く本人が強く日本に少しでも居ることを望んでた、って言ってたけど。
.
和也「…………なんで？」
「気になる、から」
和也「……だから、そんなの。」
「日本に来たいと思った理由が知りたいよ」
和也「それは、担任として？それとも宮瀬A自身の質問？」
.
くっ。
難しい奴だな、コイツは。
「どうせ」
和也「…は？」
「担任としてだったら”担任にそこまで教える必要がない”って言う」
和也「…」
「私自身だとしたら”なんで知る必要がある？”って突き放すんでしょ」
.
でも私だってアンタよりかは生きてるんだから。
一回り、くらい。うっわっ、実際に考えると本当に嫌になるくらい。
.
バカにしないでよね。
.
和也「そんなに知りたいんだったら教えてあげてもいいよ？」
.
ウソつき
教える気なんか、ないくせに。
.
和也「俺が日本に来たのは_________」
.
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