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和也「A」
「ん？」
和也「櫻井といつも昼食べんの？」
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絶対バレちゃいけない、そんな関係になって分かったことがある。
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意外と嫉妬深いの。
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「ん〜そんなわけでもないけど。なんかあった？」
和也「ん〜…」
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言いにくいことがあると鼻を触ること。
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和也「妬いた」
ポリポリ、鼻を掻きながらボソリ、と呟く和也。
生意気だし高校生っぽくないなぁ、なんて思う時もあるけど。
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顔と耳が真っ赤なところは可愛いなあ、としか思えなくて。そんな私も末期。
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和也「……なんか言ってよ」
「可愛いなあって」
和也「馬鹿にしてんの？」
「してないって(笑)可愛いなあ、可愛いなあって思ったわけですよ」
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まあいいけど、と言いながら取り込んだ洗濯物を畳む私を後ろから抱き寄せる
和也「あんま他の男と仲良くしないで」
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「…うん」
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どんどん溺れていく自分が怖くて。
抜け出せない沼に嵌っちゃったなー…、嵌るところ間違えたかな？とか思っちゃったり。
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和也「A」
「ん〜」
和也「好きだよ」
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この言葉があれば私は…、私たちは平気だった。
どんなことだって二人なら大丈夫だって思ってた。
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そう、思ってた。
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「好き」
和也「俺も」
「大好き」
和也「超好き」
「あいしてる」
和也「ふっ」
「はい、笑った！負け！」
和也「笑うわ！(笑)なんかA真面目に言うし？そりゃ笑うて！」
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ちゃんとは言えないから。
言えないけど大好きだから。伝わる方法が浮かばないから。
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だから私たちは肝心なところを避けて今日も愛を叫ぶ
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