＊*56*＊ ページ26
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翔「どれだけの大人を心配させたと思ってんの」
和也「………べつに…心配しろなんて…」
翔「ふっざけんな！！！！」
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翔「お前らがなにされようが俺には関係ない。無論ここにいる先生みんな関係ない…けど」
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『俺らは教師なんだ』
義務がある、と語った翔くんは熱くて。
いつも熱くて優しくて…定評のある先生だ。
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翔「お前らを…、守らなきゃいけないんだよ」
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今にも消えそうな声で。泣きそうな声で翔くんが言う。
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翔「無事でよかった………」
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ふわり。翔くんが2人を同時に抱きしめる
それには後ろにいた潤くんも河井先生もニコリ、と微笑むの。
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凛菜「ごめんなさい」
翔「…へ」
凛菜「先生たちの時間…、あたし達が潰した」
翔「そんなことどうでもいいわ！いやどうでもよくないけど！だけど！お前が無事だったから！いい！オールオッケー！」
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『無事でよかった』…それに尽きるんだ
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「私、担任として二宮くん送り届けてきます」
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って言っても同じ家だし？
まあでも真琴とかついて来られたら困るし？
翔「じゃあ俺も。北澤送ってきます」
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「二宮くん。先生たちにお礼は？」
和也「………」
「お礼は？」
和也「………ありがとう、ございました」
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ああ。もう。眠いっつーの。
明日は学校なのに。アホ、バカ。
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でも…。
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『無事でよかった』
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