スタートラジェディア【Part2】 ◆K.N◆ (ページ24)

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【Side.Rinna】

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誕生日がもうすぐ終わる

和也「………」

スヤスヤ、と隣で眠るカズを見ていたら。ここがホテルだなんて忘れてしまいそう。

和也『……ごめん…………』

ごめん、ってずっとカズは言っていた

なんでごめんなの？あたしは…、そこに愛がなくても受け入れるのに。

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ふと、電源を切っていたスマホに手を伸ばしてみると

凛菜「…なにこれ」

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お父さん…。

あたし、18歳になったよ。気付いてくれてた？……ちょっとでもあたしのこと思い出したかな？

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和也「んん…」

寝返りを打ったカズの頭を優しく撫でると気持ちよさそうに微笑む

…その笑顔を独り占めしたかった

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凛菜「さく、らい？」

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ひとつ。メールが入っていた。

【櫻井です。お父さんから連絡があったよ。松本先生と河井先生が探してくれています。どこにいるの？連絡ください】

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ああ。そうだっけ。

うちの学校は過保護だから生徒全員がメアドを教えなきゃならない。

休んだりすると。毎日、毎日。櫻井からメールが来ていた気がする。

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凛菜「……もしもし」

翔『北澤！？無事か！？』

凛菜「無事もなにも…、って感じ」

翔『いまどこにいるの！？』

凛菜「っと、○○に…います」

翔『わかった！わかったから！先生たちが向かうから待ってて！』

凛菜「大丈夫です。二宮も一緒だし…」

翔『だぁめ！とやかく言わずその場待機！』

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以前のあたしじゃ自分から櫻井に連絡なんかしなかった

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コイツなら信じられるかも…、って。あたし、櫻井に心を動かされてるんだ

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