＊*52*＊ ページ22
「じゃあ、ちょっと。待ってて」
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点いていないリビングを見上げるだけでなんとなく分かっていた
電気の点いていない真っ暗な家。
最近はカズナリが迎えてくれていたのに。
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もう時間も過ぎてもうすぐ23時なのに
あの子達はどこをほっつき歩いているんだろう
ただ出かけに行く、と言っていただけなのに。
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「三人分？コップ？誰か来たの？……クッキー？……葵依！？」
葵依と、恐らく雅紀くんが私の留守中に来たと知って驚くけど、とりあえず葵依に連絡
葵依「もしもし、お姉ちゃぁん？」
ああ、ごめん。明日仕事だし寝てたよね、ごめん。
「ねえ葵依」
葵依「ん〜？」
「今日うちきた？」
葵依「うん〜…カズくんに会ったよ〜」
「そう。それはいいんだけどカズナリ、どこに行くとか言ってなかった？」
葵依「友達と…買い物しに行くって言ってたよぉ…」
「わかった、ありがとう！」
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なにも掴めなかった、けど。
「やっぱり居なかった」
翔「そっか、とりあえず学校に向かおう。潤と真琴ちゃんがいるって」
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事故に遭ったとか？
そしたら私…、どうすればいいの。
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翔「大丈夫」
「…」
翔「あいつら死ぬような奴らじゃないじゃん？(笑)」
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誰かを失いたくなんかないのに。
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真琴「A！」
「真琴…」
真琴「とりあえず校長命令出て潤くんとたまたま空いてた河井先生が2人探してくるから！二人は保健室で待機！」
車を降りると校門に立ってた2人がにこ、って笑ってくれる。それだけで涙が出そう。
潤「そんな顔すんなよ(笑)ちゃんと見っけてくっから」
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潤くんに頭をポンポン、と撫でられて
私は少しだけ、安心した気がした
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