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【Side.Kazu】
.
和也「………、りんな」
凛菜「ん？」
和也「やっばい」
凛菜「…へ？……は？」
和也「出よ」
凛菜「ちょっ、ちょ、え？」
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不覚だった
なんでアイツらの行き先を俺は聞かなかったんだろう
「翔くんなんでも似合うじゃん？(笑)」
翔「え〜マジ？」
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笑いあう二人はどっからどう見てもお似合い。
年相応。あそこにいるのがもし櫻井じゃなくて俺だったら周りからおかしく見られるだけ。…あ、年の離れた弟に見られたり？
そう思ったらやっぱり悔しくて。分かってたことだけど悔しくて。この状況が嫌で。
凛菜「…あ」
和也「…」
凛菜「櫻井じゃん」
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”彼女といんの？覗きに行こー”なんて言ってる凛菜は相手がAだなんて気づいていない
和也「凛菜…」
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凛菜「ちょ、カズ！？」
.
.
苛立って、苛立って。
苛立つことしか出来ない自分にさらに苛立って。
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凛菜「かずな、……まって！」
和也「凛菜」
凛菜「なに？」
和也「予定変更」
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時に人間は失敗をする
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後から後悔することを平気でやってのける
.
和也「………凛菜……………」
.
絶対に手を出さない、と思っていた
なにがあっても俺はA一筋だから、と思っていた、そう疑わなかった
.
和也「……泣くなよ」
凛菜「だって………っ……ああっ…」
.
もう後には戻れないと分かった時に初めて人間はその罪深さに気付く
.
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