帰り道 ページ6
しげside
重「A、一緒に帰ろや！」
「うん！」
二人で歩く帰り道、
"大毅と送る何気ない日々が幸せ"だと
Aは呟いた。
俺も、と答えると嬉しそうにAが笑うから
ちょっと待って、とその笑顔をスマホで撮った。
重「後で送ったるよ」
「ありがとー(*^^*)」
まだ言えなくて残っているこの気持ちを
君に届けなきゃ。そう思っても
あぁ、やっぱり俺は伝えられへん。
どうして言えへんのやろ。
「大毅？どうかしたの？」
俯いた俺の顔を心配そうに覗き込むA。
言わなきゃ。言わなきゃ伝わらん。
ドキドキして心臓の音は速くなる。
重「あ、、あの、A！俺、Aが好きや！
ちっちゃい時から、ずっと。やからさ、俺と付き合ってくれへん？」
びっくりした顔のAは、
俺に向かってニコッと笑って、
少し走って俺から離れた。
それから、手を口の横に置いて大きな声で言った。
「大毅ー！私も大毅が好きだよー！！」
ニコニコと笑うAの所に俺は全力で走っていって
ぎゅっと抱き締めた。
重「俺、Aのこと絶対世界で一番幸せにする！」
「ふふ、じゃあ、私は大毅を宇宙で一番愛する！」
何気ない日でもAと居れば幸せになるんやって、
俺は気が付いた。
もしもAが辛い時は俺がAのために笑おう。
やから、これからも俺のそばにおって？
誰よりも、Aが大好きやで。
end
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作者名：夏奈 | 作成日時：2018年11月4日 16時
