今日:30 hit、昨日:1 hit、合計:1,595 hit
小｜中｜大
後悔 ページ10
草介side
花斗の肩をポンと叩いて、洗い物でもしようと、後ろを向いた。
次の瞬間。
ーーーガシャン！
え？
驚いて跳ねる肩と同時に、自分の顔も音の正体へ振り向く。
テーブルに、俺が作った豚カツはなかった。
代わりに、床にはグシャグシャになった豚カツが、無残に散らばっていた。
『.......ぁ』
そんな声しか、咄嗟に出なかった。
..........また、だ。
...俺が、また怒らせてしまったんだ
やっぱり、こんな方法で花斗を元気付けるなんて、無理だった
機嫌を損ねたなら、ごめん。
そう言えたら...良いのに
何も言えずに、その場に立ち尽くす。
ただ弟の背中を、見つめることしか出来なかった。
ゆらりと彼の背中が、戸惑うように揺れて
花斗は、何も言わずに二階に上がって行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ロク | 作成日時：2018年11月17日 17時
