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おかえり ページ14
草介side
時刻は、23:30
仕事から帰ると、机が凄いことになっていた。
『これ...花斗の...?』
白い用紙がいくつも散らばって、色が付けてあったり、黒い鉛筆で下書きしたようなものまである。
一体、何を描いたんだ?
締め切りにちゃんと、間に合ったのか?
不安でいっぱいになりながら、花斗の帰りを待った。
カチカチ、と時計の針の音だけが、静かに過ぎていく。
深夜00:00
ガチャンッ!!
玄関が開く音がした。
すぐに花斗を迎えるために、俺は走った。
聞きたいことが、たくさんある。
謝りたいことも。
『花斗っ!!』
花斗はいた。
大の字になって、荒い息を吐きながら、真っ赤な顔をしていた。
だけど、彼は俺の顔を見て安心したかのように、こう言ったんだ。
「...ただいま...っ、兄ちゃん...」
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作者名:ロク | 作成日時:2018年11月17日 17時