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正義じゃない 1 ページ10

パトカーのサイレンを鳴らしては行けない現場に直入した
つまり私達は現在、銀行強盗人質殺害事件が正に今起きようとしていた

今日は久しぶりの加藤さんと神戸さんと同行して、現場に向かった

『警察官が多いですね〜』

加藤)今日は1課も含めた現場だからな。まぁ、またお金に関係しそーな事件だけどな…

ジト目で加藤さんが神戸さんを見つめている2人の様子に変わりはないようで苦笑いをした
私たちがここに居るって言っても、殆どは1課が進めちゃうし、現場監視するだけかな

少し騒がしい様子に音がするけど、……本当に1課だけで大丈夫なのか…

加藤)結構手間取ってる様子だな。おい神戸、中の様子を見せてくれ

神戸)あぁ、了解した。

流石、神戸さん。それに加藤さんが仕事ムードに入るとやはりカッコイイ。2人が絵になるなんて言ったら、加藤さんは絶対怒るだろうな

星野)…っ、A。

『………あぁ、』

こんな時に、1番会いたくない人登場ですか。…
しかも、加藤さん達がいる前で…

星野)久しぶりだよね、A。連絡無かったから、心配してたんだけど

『連絡って。…話すことも話す必要も無いんだから、当たり前でしょう』

星野)っ、当たり前って

加藤)あぁ、星野。現場の状況はどうなってる?

星野)っ、加藤さん。…

涼くんって、加藤さんにはキツい目してんだよね
オマケに口調も

星野)犯人はグループ体制で人質を2人、けが人を3人出しています。凶器は、拳銃とナイフの1つづつのみです。

加藤)怪我人の搬送は準備してるのか?万が一重症だったとしたら

星野)加藤さん達に話する内容はこれまでです。これ以上、1課の仕事に手を出さないでください

なんだこの態度。…本当、昔から変わってない

『ちょっとその言い方はっ』

加藤)いいんだ、A。

星野)それでは。それと、事件終えたら話あるから。じゃあ

じゃあ、じゃないんですけど!!
話あるからじゃなくて、話したくないんですよ

しかも加藤さんの前で。……

すると加藤さんはポンッと頭に手を置いてきた
顔を見ると、優しく微笑んでいるようだった

加藤)ありがとうな。怒ってくれようとしてくれて

『え、…あ、いえ!』


加藤さんが少し嬉しそうな顔をしていた
そんな顔をしてくれたことに、嬉しかった

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設定タグ:富豪刑事 , 加藤春   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ひな林 x他1人 | 作成日時:2020年8月14日 5時

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