正義で君を救えるか［加藤春］ (ページ46)

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犯人を知る男 2 ページ46

加藤side

『清原の尾行と聞き取り調査に行ってきます』

覆面パトカーの鍵を手に現対本部を出たAに続いて、自分も行く準備を始めた
神戸もいねぇし、ここは俺で行くしかないだろ

加藤)亀井。一緒に尾行調査に行くぞ

亀井)あぁ〜いや、加藤さん。今外せないサイトがあるんで

加藤)お前のその情報、上に通報したっていいんだぞ

亀井)っは！？加藤さんっ、それだけは許してくださいって！あぁ、ほら俺行きますから！

急いで支度をする亀井にため息を吐いた
相変わらず変わらない性格のやつ。

取り敢えず、Aを見失わないように急がなくちゃならねぇし。
Aを追ってるのは1課も同様。

駐車場に向かって、覆面パトカーに乗った
勿論の事運転は俺で、助手席に亀井が乗った

Aの乗っている車に近づきながらも、運転を進めていた

亀井)追いかけてるのって、Aさんですか？

そういう所は察しが早いんだよな

加藤)あぁ。

亀井)へぇ。でも何で加藤さんがそんな必死になる必要があるんすか？

必死になる必要か。
周りからよく言われるよな、その言葉

加藤)ほっとけないんだよ、昔っから。…他人想いで、時にドジって、強がりなところが。

自覚なんて最初からしていた気がするんだ
気づいてないわけじゃなかったし、でもそれを口にするのが怖かった

俺はAの事が好きだ。
だから必死になることは、おかしくないだろ

亀井)どっちもどっちすね。加藤さんもAさんも。

加藤)どういう意味だよ

亀井)なんでもないですって。けど、誰かのために必死になるって、なんか羨ましいっすね

加藤)亀井、

亀井)俺、加藤さんの事応援してますから。

巫山戯てガッツポーズを気取ってるのか。
でもそんな後輩が居てくれて良かった

亀井)っ加藤さん！あれ、Aさん達の車っすよね！？

指さす方向を睨むと、スピードを上げている車に対して、Aと他の車が追いかけっこをしてる様子が見えた

加藤)っ、俺達も追いかけるぞ！っ

アクセルを強く押して、Aたちの車に混じり合った

亀井)ちょっ、はやっ、はやいっすよ！！スピード！

加藤)っ、尾行してたのは1人じゃなかったのかよ

様子を見ると、警官の乗っている車2台に対し、複数の車が邪魔をしていた
交通事故になりかねない。

加藤)捕まってろ、亀井。

スピードを上げて、複数の車に対抗した
これもAを守るために