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救出 2 ページ31

シャンデリア・ホテル ────────

駐車場には、星野とAが乗った痕跡がある車を見つけた
中にはそれぞれの拳銃と、警察手帳、スマホ、仕事服。変装して行ったに違いない

亀井)加藤さん、俺たちはどうすればいいっすか

加藤)亀井たちは周囲の監視だ。1人でも見逃さずに見つけたら捕まえろ

亀井)わかりました!

まほろ)気をつけて行ってきて下さいね、加藤さん

結局、仲間の心配に勝てなくて皆来ちまったけど…まぁ、いいか

武井)よし、一斉に入るぞ

武井さんの合図で一斉に中へと侵入した
ホテルの最上階まで行くのに時間が掛かるんだよな
エレベーターが上っていく間、隣には武井さんがいた

武井)加藤は変わってないな。昔から、Aの事になると必死になる。

加藤)…それ部長にも言われましたよ

自分でも自覚しちゃってるけどな

武井)済まなかったな。…お前の後輩まで犠牲にさせて。それに、出張から帰ってきたばかりなんだろう?1課の責任であるんだ。だから、

加藤)だから、1課にAの分まで任せろと言うのですか?…

確かに、1課の仕事にAが巻き込まれたことについては納得していない
けれど、こうなってしまったからには手段を選ばない

加藤)Aは現対本部の社員です。1課の責任であるからとしても、うちの社員である限り全て任せるような事は出来ません

うちだって、正義のためにこの仕事をしてるんだ
任せるなんて真似、逃げたと同然だろ

武井)加藤の必死に言い返せないな。…頼んだぞ、Aのこと

頼まれなくとも、行くに決まってるだろ

加藤)はいっ

チンッとベルを鳴らしたエレベーターがドアを開けた
警察がドバッと一斉に走って出ていく

まずは犯人の居場所へと、バーに向かった

武井)っ警察だ!!大人しくしろっ

ビンゴ。全員揃ってるじゃんか
しかも客はみんな酔いつぶれてるし、捕まえやすい

相田)あァーあ。来ちゃったんだね。なんなら、あの警察2人とも沼に落として犯罪者になってもらおうかと思ってたのに

加藤)っくそ、ふざけるなっ。

武井)相田 俊。お前は、薬の密輸および売買を行った罪で逮捕する。

相田)そっか、わかった。…

そう安心した時、

相田)なんて、思うんじゃねぇっ!

勢いよく殴りかかろうとする犯人が俺に向かってきた

隙が甘いんだよ、と笑って、犯人の腕を掴んでそのまま地面に叩きつけた

相田)グワッ!!

そこへ武井さんが訪れ、逮捕された

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設定タグ:富豪刑事 , 加藤春   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ひな林 x他1人 | 作成日時:2020年8月14日 5時

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