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正義じゃない 4 ページ13

加藤)良かったのか?本当に

武井さんが行った後、後ろから手をポケットに入れた加藤さんが来た

『聞いてたんですか、加藤さん』

加藤)聞こえちゃったんだよ…で、本当に良かったのか?

『いいんですよ。1課に入ったから偉いって訳じゃありませんし。それに、この仕事が1番楽しいですから。』

加藤)…そうか、ならいいんだ。

意外な返し方。もっと深堀されると思ったけど、加藤さん。なんか安心してる顔してる

加藤)あぁそうだ。さっき怪我は大丈夫だったか?

『はい。赤ちゃんは大丈夫でしたよ』

加藤)赤ん坊は分かってるよ。聞いてるのはお前だ。

両肩を掴んでじっと見られた
いきなりだから少し戸惑うんですよ…あと、少し近い

『私も大丈夫です。加藤さんが助けてくれたので』

すると加藤さんは呆然とした顔に戻って、少し照れ顔になった
さっきまでかっこよかった加藤さんがこんな顔するなんて。…ギャップです。

加藤)はぁ、気が狂いそう

『何がですか?』

加藤)いや、なんにもない

変な加藤さん。でも助けてくれたのも嬉しかったのも事実だし。
やっぱり加藤さんが1番素敵だな。

星野)あぁ、いた。A。

『あぁ。そうだったぁ。』

加藤)星野。お疲れ

星野)っ、お疲れ様です、先輩

涼くんの話はあまり加藤さんに聞かせたくないからな。

『加藤さん、先に戻っていてください。その後向かうので』

加藤)おう、わかった

車に向かう加藤さんに微笑みながら返す
それを見ていた涼くんは、少し不機嫌な顔をしていた

星野)相変わらずだよな。先輩に優しいところは

『…涼くんがあんな態度をするのがおかしいだけだよ。加藤さんは、立派な警察官だもの』

星野)あっそ。…

『それで、話ってなに?武井さんと同じ言葉いわく、1課に戻ってきて欲しいお願いなら断るよ』

星野)元気かどうか。……知りたかっただけだし

『…え、それだけ?』

星野)悪いかよ、

『いや、だって。そこはもっとしつこく頼んでくるかと思ったし』

星野)言っても戻ってくるわけないんでしょ。そっちには、加藤さんがいるし

『え。なに?』

星野)っとにかく!あんな事があって1課辞めたら心配するんだよ。…勝手に居なくなるのやめてよ

あぁ、可愛い。
同期だけど、後輩に見える

『もしかして、私の事好きなの?』

悪ふざけで聞いたのが間違っていたと思う

星野)好きだったら悪いのかよ。

『…え?』

涼くんはそのまま顔を赤くして行ってしまった

嘘だ。…

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設定タグ:富豪刑事 , 加藤春   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ひな林 x他1人 | 作成日時:2020年8月14日 5時

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