夢を抱きしめて (ページ4)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:779 hit

第4話ページ4

小「なぁ、その“Aちゃん”の写真とかないん？」

藤「あー見してや」

重「せや、見せろや！」

中「嫌や」

小「減るもんちゃうやろ！」

中「減る」

重「減らへん！」

中「減る！神ちゃんならえーけど」

重「なんっでなん！」

中「お前らとは信用度がちゃうねん」

重「はぁー！？腹立つわー！

　でも神ちゃんは優しいから1人で見いひんよな？」

神「なんで？見るで？」

見るんかーい。

弟組とのコントのようなやり取りを

うひゃひゃひゃひゃと腹抱えて笑ってる照史と濵ちゃん。

いや、濵ちゃん。

元はと言えばお前のせいやからな？

ん、とスマホを見せると

楽しそうに画面を覗き込む神ちゃん。

どや、可愛いやろ、美人やろ。

神「綺麗な人やなー！」

せやねん、綺麗やねん。

神「っていうか何なんこの2ショット。

　どう見ても彼氏彼女のあれやん」

神ちゃんに見せたのはAちゃんと唯一の2ショット写真。

残念ながら彼氏彼女のあれではない。

中「そん時Aちゃんの誕生月やってん。

　もう過ぎてたけど仕事で東京行ったから

　食事でも行こかーってなってな。

　毎月会えるわけやないからなー。

　まぁ男女2人やったしケーキあるしで

　店員さんが気ぃきかせて撮ってくれてん」

神「いやでもなぁ、こんなんどう見ても彼氏彼女やろ」

ほら、とメンバーに画面を向けた神ちゃん。

神ちゃん！？

小「神ちゃんナイス！」

藤「ほほーん。

　あー淳太好きそうやなー。
　
　清楚系？」

小「めっちゃ仕事出来るお姉さんて感じ。
　
　えーいいなー！」

神ちゃーん。

俺神ちゃんやから見せたのに。

振りやなかったんよ？

はいはい、Aちゃんはお姉さんですよ。

俺の3つ上ですよ。

いいなーって何やねん、のんちゃん。

重「淳太男の顔してるやん、きもっ」

中「いや俺男やし」

桐「うひゃひゃひゃひゃ」

照史はほんまにいつまで笑ろてんねん。
　

小「なぁ、何でこれで付き合ってないん？

　はたから見たら完全にカップルやんか」

中「…俺、一回告白して振られてるんよ」

え？と口を揃える弟組に

何とも言えない顔をした兄組。

それでも俺の気持ちは変わらんかったけどな。