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第2話 ページ2

君と初めて会ったのは今から5年前。

従姉である絵美と哲の結婚式だった。

身内だけの結婚式。

だけど従姉夫婦が、

“どうしても君ともう一人紀香ちゃんだけは呼びたい”と

“私たちを結んでくれたのはこの二人なんだ”と

両家に説明し

それならば喜んでと招かれた唯一の友人だった。


君の第一印象は『しっかりしてそうな人』。

どちらかと言えばふんわり可愛いよりは、

キリッとした美人。

従姉夫婦が留学先のカナダで出会ったという二人は

外国帰りらしく物怖じせず俺ら親族とも話してくれて

加えて立ち居振舞いもきちんとしていたので

それはそれは評判が良かった。


とはいえ、やはり同世代で自然と集まるもので。

気付けば俺と弟、新郎新婦と二人で話し込んでいた。


絵美「淳太は大学生やけどジャニーズの活動もしてるねんで」

話の流れで従姉が俺のことを話してくれた。

絵美「知らん?去年ごくせんにも出てたんやけど」

A「え、そうなの?ごめんね、疎くって」

中「いやいや、全然ですよ。でも頑張らんとなー!ごくせんは見てなかった?」

A「あー松潤のは見てたんだけど…」

松本くんのかぁ…オリジナルの壁は高い。

聞けば紀香さんも松本くんのは見ていたという。

…やっぱり嵐は凄い。



でもAさんと紀香さんが自然と接してくれたわけが分かった。

色眼鏡で俺のこと見てなかったんや。

…って、絵美の結婚式で俺は何を自惚れてんのやろ。

ごくせん以来男女問わず近寄ろうとする奴が増えたのは事実で、

人と話すときうがった見方をするようになってしまった。

あかん、こんなん。

ちょっと俺は自分を反省した。

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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年9月3日 20時

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