メイちゃんと孤独な女王様2nd

女王の焦り(侑李side) ページ9

ルチア宮




侑李「時間がないってどういう意味？」


貴女「私、来年の春にはここを出てい予定だったの。でも早まってあと1週間しかいられない。｣


貴女「(人１)家の当主として本社のある香港に行って、政略結婚のお見合いをするの。その前にけじめをつけたいの……黙っていた事は謝るわ。」



そんな……


ずっと一緒じゃないの？

やっぱり弟の僕より兄の涼介のほうが


いいの……？

侑李「なんで早く行ってくれなかったの?!結局は僕なんかどーでもいいんじゃん！」


貴女「どうせこういう結末なの。私の家は代々政略結婚が掟なの。変えることなんてできないの。お嬢様はそういう運命よ。」


侑李「っ……。」



貴女「執事だって……あんたじゃなくても良かったのよ。私にはつりあう人なら誰だっていい。もう一人にさせて、出てって。」


侑李「わかったよ。僕は(人２)にとってそういう存在だったんだ。」



僕はお嬢様の願いも、悩みも分かって挙げられない……肩書きだけの執事だったんだ……



助けてあげたい……



けど世界トップクラスのNo.1


そんな財閥相手に執事が立ち向かうなんて


そんなことできるのは……


本郷家……東雲メイに頼れってこと？



けど今回は仕方ない


(人２)のためだ……



教室


ガチャ……


泉「知念さん?!そんなに急いで……。」


侑李「お願いです。東雲様、(人２)様をお助け下さい。(人２)様は、あと１週間で香港の(人１)家の本社に行きます。｣


ぽた……

あ、涙が……強くなって流さないように

頑張ったのにな……


侑李「うっ……そして、(人１)家の掟に従い……うっ……政略結婚されます。相手は中国の大企業の御曹司……。叶うはずが……うっ。」


涼介「そんな……。メイ様、どうされますか？」


メイ「よしっ！助けよう！本後家の力でどうにかなんないかなぁ。涼介さん？」


リカ「いくらでも協力するわ！ね、中島！」

裕翔「もちろんです。」

凜「あたし達も、力を貸すよ！」

慧「凜様、成功の確率は70%以上！」

泉「龍恩寺家も力を貸すよ！」

圭人「もちろんです！」

みるく「なんでも開発するぞ！」

大貴「おともいたします！」

多美「(人２)ちゃんの未来の為や！体はるで！」

光「訓練しましょう！」


侑李「皆様……ありがとうございます！」

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