少女の瞳は鬼寄せホイホイ！弐【鬼滅の刃】

卅玖話 ページ5

？「あの人はお兄さんじゃない…。
柿色の着物を着てる…。」


じゃあ、何人もこの家の中に…。
まだ生きてて！お願い！


炭「A、善逸行くぞ！」


貴「うん！！」


善「………」ブンブン


貴「善逸…。」


善「イヤーッ！！Aちゃん！！
そんな冷たい目で俺を見ないでよーっ！！」


炭「…そうか、わかった。」


私は炭治郎の顔を見て、ギョッとした。
やばっ、般若みたいな顔してる…。


善「ヒャーーッ！！
なんだよーーッ！！
般若みたいな顔すんだよォーー！！
行くよーーォ！！！」


あはは…。
あんな顔されたら行くしかないよね…。


禰豆子ちゃんが入ってる、
箱を置いて私たちは家の中へと行った。


善「炭治郎、なぁ炭治郎
守ってくれるよな？
俺を守ってくれるよな？」


すごい怯えてる…。
こっちまで怖くなってきた…。


炭「…善逸、ちょっと申し訳ないが
前の戦いで俺は肋と脚が折れてる
まだ完治してない。だから…」


善「えええーーッ！！！
何折ってんだよ骨！折るんじゃないよ骨！
折れてる炭治郎じゃ俺を守りきれないぜ！」


すると、くるっと私の方へ向き


善「じゃじゃあ、
Aちゃん俺を守ってくれるか…？」


と言った。


やっぱり来たか…。
実は私も…。


貴「ごめん、善逸。
実は私も肋折れてるんだよね…。」


善「えええーーッ！！Aちゃんも！？
ししし死んでしまうぞ！！！」


なんかごめん…。


炭「静かにするんだ、お前は大丈夫だ！」


貴「そうだよ！善逸は強いって！！」


善「気休めはよせよォーーッ！」


炭「違うんだ！俺にはわかる善逸は…」


貴「気休めなんかじゃない！善逸は…」


炭・貴「「駄目だ！！」」


善「ギャーーーッ！！」


あの子たち、なんで中に入って…！！


炭「入ってきたら、駄目だ！」


？「お兄ちゃん！
あの箱カリカリ音がして…！」


炭「だっ…！だからって、
置いてこられたら切ないぞ！
あれは俺の命よりも大切なものなのに…。」


ミシッ
ギィィイイイミシッミシッ


鬼の足音…？！近くにいる…！


善「キャアアア！！
あっ、ごめん…尻が…。」


善逸はお尻で炭治郎と女の子を飛ばした。
その時だった。


ポンポンポン


貴「部屋が変わった…！」


善「ギィィヤァァァ！！
部屋が変わったァァア！！」


えっ、まじか…。
この状態の善逸と二人っきりって
めっちゃきついやん…。


〜大正コソコソ噂話〜

Aちゃんと二人になり
善逸はちょっと嬉しく思ってるよ！

卌話→←卅捌話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す