恋に落ちるのは一瞬らしい (ページ7)

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7話ページ7

叶「葛葉が言った通り忘れてるねーー、これ。」

困ったように笑みを浮かべる叶さんと、少し拗ねてるように見える葛葉さん。
本当になんで私の名前知ってるのか、、、

困惑した表情で葛葉さんを見つめる

葛葉「……。小学生のときほんとに覚えてねぇの？」

小学生、、？？あ、明那に話したあの子？
まさか……ね、

A「小学生ってあ、え！？あのときの男の子なの？？」

葛葉「やっぱり俺だって気づいてないし、、」

頭を抱える葛葉さん。

叶「葛葉からライブにあの子がいるって言われて、会わせてあげたかったけど、ステージ上じゃお客様と演者。さすがに距離が遠すぎて話しかけられなかったんだ。」

眉を下げて笑う叶さん。
そんな事があったなんて全然わからなかった。。

私を見てたのは叶さんなりのアピールだったのかな、

三枝「そんな時の救世主が俺ってわけ。話聞いてさ、葛葉も同じような話してたなって思ってAの写真見せたらビンゴ！即会いに行こうってなって会いに来た」

わざわざ私を探してくれてたんだ。。。

A「私の事、忘れないで覚えててくれたの？ごめんね。名前とか姿とか全然おぼろげで。。でもね、葛葉さんと遊んだ日々が楽しかったのは覚えるよ。」

あの日々を思い出しながら葛葉さんに笑いかける。

葛葉「Aのことだから忘れてると思ってたから別に。お前昔からちょっと鈍かったし、」

少し葛葉さんの頬が赤くなってるような気がした。
なんか、かわいいな。

葛葉「てかさ、葛葉‪”‬さん‪”‬ってやめね？？呼び捨てでいい。」

私は勢いよく首を横に振る。
さすがに国民的アイドルに向かって呼び捨ては無理だ。

A「それは恐れ多いから無理です。」

葛葉「幼なじみみたいなもんだろ。。めんどくさっ、」

呆れた顔をしてこっちを見る。
めんどくさって、、ちょっとムカつくんですけど、

A「はーー？めんどくさいってなによ、、明那助けて」

明那の服を掴んで助けを求めようとしたその瞬間その手を阻止された。

葛葉さんによって

葛葉「おまえのそういうところほんと嫌い。」

私を見て一言放つ。

ほんとに、嫌いとか意味わかんない……。、

心配そうに見つめる明那の顔。
弁護しようとしてくれてるみたいだけどごめん。

自分の拳を強く握りしめて

A「私だってあんたなんか嫌いだわ！！！」

そんなセリフを吐き捨てて私は部屋から出た。