【ツイステ】彼が戻ってきた。 (ページ4)

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４. ページ4

・監督生side

ケイト「Aくん、…なんでなにも喋らないの…？」

声が枯れるまでAさんに謝ったケイト先輩は、なにも言葉を発さないAさんに疑問をもったのか力なくAさんの方へと向かう。

それに反応するかのようにAさんは数歩後ずさりして私の背中の後ろへと隠れた。

え、………………可愛い…。

A「……俺…、話したくない…、君、助けて…」ﾎﾞｿｯ

途切れ途切れにそう言葉を口にするA先輩に頷き、ケイト先輩へ口を開こうとした際に保健室の扉が開く。

トレイ「ケイト、少し遅…………A…？」

大きく目を見開くトレイ先輩を見て、Aさんはﾋｭｯと喉を鳴らして私にもたれかかるように倒れた。

大きく足を踏み出して止まったのは良いものの、その状態から動くことが出来なくて困る。

エース「…監督生、その人ベッドに寝かしとこーぜ」

「う、うん」

エース「それから…何があったのか話してくれません？

ここまでこの人が怯えてるってことは、先輩たちがそれほど酷いことをしたってことでしょ？」

少し怒った口調のエースが、ケイト先輩とトレイ先輩を見て眉をひそめた。

どうやらエースは知らない間にとても正義感の強い人になっていたらしい。
そしてデュースは事態が掴めていないのか、頭にクエスチョンマークを浮かべたまま固まっていた。

…あれ、グリムどこいった…？