【ツイステ】彼が戻ってきた。 (ページ2)

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２. ページ2

・監督生side

「あー…ついてないわー」

リドル先輩に首をはねられ、レオナ先輩に尾を踏んだらパシリにされ、アズール先輩にはこき使われて、ジャミル先輩には雑用を押し付けられた。

今日も災難続きだと思わずため息をはいて、いつも1人になりたくている場所に誰かが倒れていることに気づいた。

思わず駆け寄り、その人をうつ伏せから仰向けにするとその美しさに思わず息を呑む。

ふわふわとした白髪に、固く閉じられた目を縁取る長く白い睫毛。色の白い肌。桜色に色づく薄い唇。

この学園に来た時にもかけ離れた顔面偏差値に飛び上がったが、この人は明らかにレベルが違う。
同じ世界に存在しているのが信じられないほどに美しいのだ。

しかし、この人は頬に土がついていたり顔やワイシャツの隙間から出た手にも細かく傷がついている。

なんだ？もしかしてあの指定暴力団オク●ヴィネルに殺られたのか？可哀想に。

私はその人をおぶろうとしたが、誰にも女子扱いされていないがあくまで女子な私にこの身長の高い男の人をおぶれるのか？

まぁ私女子だし。

私女子だし！！！！

エース「おーい、監督生ー」

デュース「監督生ー、あ。いた」

お、こりゃまた都合の良い…。

「おーい、2人とも。ちょうど良かった。

この人運べたりする？」

私がこの人を指さすと、2人はえ、なんで倒れてんの？お前ついに強盗したのかと明らかに引かれた。

なんだお前ら喧嘩売ってんのかゴラ。

ー

そして、頭にタンコブを作ったエースがその人をおぶってくれ今は保健室まで歩いている。

ちなみにデュースはグリムを捕獲しに行ってくれた。

エース「なんでこの人倒れてたんだろーな」

「それなー、指定暴力団に殺られたのかもね」

エース「なにそれ草」

保健室の先生は何故かいなかったので、勝手にベッドの上に寝かせる。

そして細かい傷のところには手持ちの絆創膏を貼っておいた。
ウサギ柄だがまぁ別に良いだろう。

デュースと捕獲されたグリムも戻ってきて、保健室の先生が帰ってくるのを3人と1匹で談笑しながら待つことにした。

_「あれ、監督生ちゃんとグリムちゃんとエーデュースちゃんじゃん」