【ツイステ】私を忘れた皆さんへ。 (ページ11)

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１１.scared ページ11

アズールside

アズール｢お前たち、さっきはどこにいたんだ？｣

フロイド｢えー？忘れたぁー｣

ジェイド｢…どこに、いたんでしたっけ｣

…嘘はついていない。

そして2人とも、ヴィル先輩たちに会っていたときの記憶を無くしている。

記憶を…消された。

果たしてそれはなんのために？

ふっと、ヴィル先輩の隣に立っていた人の顔を思い出した。

アズール｢…ユウ・マグパルド。｣

黒色の艶やかな髪に、丸眼鏡で隠された顔。

きっとその姿はどんな花よりも美しいと噂がたっていたのを思い出す。

特待生という立場でありながら、それを鼻にかけることすらなく、誰とも関わろうとしない謎めいた男。

すっと差し出された腕には、痛々しい程の青い痣が出来ていた。

強い力で掴まれないと、出来ない痣。

“先輩、先輩には頼れる人がいっぱい居るんですから。”

…あなたは、誰だったか。

思い出そうとすると、体が震えて怖い。

フロイド｢…アズール？早く帰ろうよぉ｣

ジェイド｢今日は新メニュー考案の日でしたよね？｣

アズール｢え…えぇ。｣

__あなたは、誰？__

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ＮＯside

アサギ｢あ！いたいた！レオナ先輩！

これ、ユウ先輩に渡してくれませんかぁ？｣

レオナ｢ユウ？誰だそれ｣

アサギ｢ラギー先輩と同じクラスの人ですぅ｣

レオナ｢…ふん。まぁ良い。

ラギーも最近来ねぇしな。｣

アサギ｢………。｣

その少女の顔は、驚くほどに憎悪を滲ませていた。

アサギ｢(もう1回、殺さないと駄目かなぁ)｣

少女はニコリと微笑んだ。