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食事や風呂、寝床の用意も不要。必要なものは、コード一本。所詮は機械なんだ。そう思いながら横目で充電中のゾムを見た。膝を丸めてそれを両手で包む、所謂体育座りで目を伏せている。
それにしても、本当に精巧に作られている。値があんなに張るのも納得できた。そう。オートマタは一体で高級車が買えてしまうほど高価だが、所持率は人口の四割ほどと信じ難いぐらい高い。理由は寂しさの埋め合わせだったり、生活の補助だったり人それぞれだ。
じいっとゾムの手を見つめてみる。私よりも一回り大きい、骨ばった男性の手だ。首筋も足も私とは違うけれど、本物の人間の男性とはさして変わらない。
筋肉はどうなってるんだろう。私は薄緑のパーカーに目をやったが、いやいやと首を横に振った。まるで変態みたいじゃないか。
…いや、機械相手に何を恥ずかしがることがあるんだ。変に冷静になった私は、恐る恐るゾムの頬へと手を伸ばし、そのまま摘んだ。
…柔らかい。肌も滑らかで羨ましい限りだ。私は我に返って呆れたように笑って、そのまま布団を用意を始めた。
✻
パチパチと油が跳ねる音に、重たい瞼を開けると、視線の先に見慣れない後ろ姿があった。
｢…？だ、れ…｣
まだ微睡みの中にいる意識でそう呟くと、背中は少し、此方を向いた。
｢あっ、A！おはようさん｣
どうやら料理中のようで、声を張りながら笑う姿に、ああ そう言えば昨日オートマタが届いたんだっけ…と再び目を閉じた。
｢そういえば、A。昨日俺のほっぺ引っ張っとったやろ｣
｢は…？！｣
充電中も意識があるのか。驚きの羞恥で目はすっかり覚めてしまい、上体を起こす。そんな様子の私を見て、ゾムはふふんと鼻で笑った。
｢どう？俺のほっぺ、柔らかかった？｣
そんな意地の悪い質問にむっとしつつ頷くと、そりゃあどうもと再び意地の悪い返しをされた。
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ヨリ(プロフ) - まきさん» ありがとうございます💖頑張ります💖 (2023年2月12日 22時) (
レス) id: c190102040 (このIDを非表示/違反報告)
ヨリ(プロフ) - けんまおし1016さん» ﾋｮｴ〜‼️恐縮ですありがとうございます‼️頑張ります✊🏻 (2023年2月12日 22時) (レス) id: c190102040 (このIDを非表示/違反報告)
まき - 更新頑張ってください！ (2023年2月12日 21時) (レス) id: 57de660b93 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - オートマターかっこいいですね!!人外ものでもこんなきちんとかけるなんてすごいですね!これからも更新頑張ってください! (2023年2月12日 9時) (レス) @page15 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
ヨリ(プロフ) - 弦さん» めちゃくちゃ気付くのに遅れましたが返信失礼致します🙌🏻大変嬉しい言葉ありがとうございます~🥲人外モノはあまり書いたことがなく試行錯誤で書いているのでとても嬉しいです…🤍 (2023年2月7日 23時) (レス) id: 7803777125 (このIDを非表示/違反報告)
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