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「…あ、先輩」
「んぇ〜?どうしたん?」
もう既に2缶目に突入しようとしていた、その手を少しひっぱる。


「ゾムさんと幼馴染って話…」
「あ〜!それな!聞きたい?」
先輩のニヤけ顔、ほんとにムカつくな…と思いつつ頭を縦に振ると、え〜っとなあと思い出を辿るように話し始める。


「ゾムとは小学生の頃からの付き合いなんやけど〜」
「えっ長い…」
「正確に言えばゾムだけやなくて、他にも数人幼馴染いて〜」


そんな思い出話をうんうんとお酒を飲みながら聞く。お酒って、思ったよりもジュースみたいで美味しい。


「あ〜、そういや 高校時代はゾム彼女わんさかおってな、一週間頻度で変わってるときもあって、どんだけやねんってみんな言うてた」
「へ〜…惚れっぽかったんですか?」
「んや?告白されたらとりあえず付き合うタイプ。クラスで一番可愛かった子とも1ヶ月もたんかったからな〜」
「へ〜」
「でも結構長く続いてた女の子もおったな」


お酒のせいか、ベラベラといつも以上に喋る先輩。長く続いてた子もいるんだ。話の続きを待っていると、テーブルに料理が乗ったお皿が置かれる。


「わ、なんですかこれ」
「カルパッチョ こっちはチーズ」
「かるぱっちょ…」


なんだか変な名前だ。ゾムさんはそのまま床に座って、手に持ったお酒の缶を開けた。


「Aさんって、苦手な食べ物とかある?」
「苦手な食べ物…今のところは特には…?」
「なんか苦手なの見つけたら遠慮せんと言ってくれてええから」
「はい」


フォークを手に取り、カルパッチョとやらを口に入れてみる。


「…どう?」
「美味しいです すごく」
「……嬉しい」


ゾムさんの顔が赤いのははたして、お酒のせいか




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ヨリ(プロフ) - 心春さん» ありがとうございます💖 (2022年10月24日 0時) (レス) @page15 id: c190102040 (このIDを非表示/違反報告)
心春 - えっ好き(*˘︶˘*).。.:*♡ (2022年10月22日 15時) (レス) id: fea60e915c (このIDを非表示/違反報告)
ヨリ(プロフ) - 柚衣さん» わ~‼️ありがとうございます🥲🤍 (2022年3月13日 17時) (レス) id: c190102040 (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - んふふ、めっちゃこの関係好きですwなんかたどたどしい感じで、可愛いですね (2022年3月13日 15時) (レス) @page7 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
ヨリ(プロフ) - ロクロさん» コメントありがとうございます! (2022年3月12日 13時) (レス) id: c190102040 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨリ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年3月9日 20時

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