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「…あ、そういえば」
なんのためにここに来たのか、目的を思い出した私は、ゾムさんに手に提げていた紙袋を渡した。


「あ、美味しかった?」
「…はい めちゃくちゃ美味しかったです」
「やった」

ご飯に関する話題の際、ゾムさんはとても優しく笑うのを今知った。
なんだか雰囲気に似つかわしくない、幼い笑い方をするのですこし緊張してしまう。


「あ!これ…」
紙袋の中身に見覚えがあるのか、鬱先輩は急ににやつき始め、ゾムさんと私を交互に見た。


「なるほどなあ〜確かにゾムさん昔から料理上手かったしなあ」
「…にやにやすんなや」
「でも珍しいな 昔から人見知りすごいし潔癖症やのに」
「そうなんだ…」


そう指摘されると、ゾムさんはボンッと効果音が付きそうなほど、急激に顔を赤く染めた。それを見た先輩は、あらあら〜と手を口に当て、こちらを見る。


「乙女や〜…な、Aちゃん?」
「…こっち見ないでくださいよ」
「あれ、知ってたん?」

知っていた とはゾムさんが私に向けている好意のことだろう。
だって昨日告白(?)されたばかりだし…。まともな会話も大してしていないが。


「もうええから…はよ家入れ」
ゾムさんは赤い顔を隠すように少し俯きながら、自分の家のドアを開けた。


「…な〜Aちゃんお酒飲まん?ゾムがおつまみ作ってくれるで」
「おい 大先生」
「おつまみ?」
「なに、知らんの?お酒に合う料理のことやで」
「お酒に合う料理…」

お酒を飲んだことは今まで片手で数えられるほどしかないが、だからといって飲めないわけではない。それにそのおつまみとやらがあれば、お酒がさらに美味しくなるのだろう。


私が飲みます と言うと、ゾムさんは片手を顔に当ててもー…と呟いた。



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ヨリ(プロフ) - 心春さん» ありがとうございます💖 (2022年10月24日 0時) (レス) @page15 id: c190102040 (このIDを非表示/違反報告)
心春 - えっ好き(*˘︶˘*).。.:*♡ (2022年10月22日 15時) (レス) id: fea60e915c (このIDを非表示/違反報告)
ヨリ(プロフ) - 柚衣さん» わ~‼️ありがとうございます🥲🤍 (2022年3月13日 17時) (レス) id: c190102040 (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - んふふ、めっちゃこの関係好きですwなんかたどたどしい感じで、可愛いですね (2022年3月13日 15時) (レス) @page7 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
ヨリ(プロフ) - ロクロさん» コメントありがとうございます! (2022年3月12日 13時) (レス) id: c190102040 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨリ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年3月9日 20時

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