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《戦闘系なら日常生活に支障が出る。回復系なら寿命ってとこかな》



『そんなの聞かれなくても戦闘系に決まってるでしょ。代償は声。異能は[ごんぎつね]でどう?』



《本当に良いの?詳しいこととか設定と戸籍は僕達でどうにかするけど、声を無くすと発動条件が変わってくるんだよ?》



異能力って云わないでも発動できるんじゃなかったっけ?



『何で変わるの?云わないでも良いのに』



《作り出せるからだよ。君達は一から作って持っていける。でも元からいる人達は生まれつきなんだ。だから必ず声に出さないといけない》



『代償は個人で決めるのに勝手にそんなこと決めてるのが悪いだろ』



《しょうがないよ。今まで声を代償にするなんて変わり者いなかったんだから!》



じゃあ他の奴らは何代償にしてんだよ。女なら胸?男なら筋肉?身長?



《今までの人達は目、耳、腕のどれか片方を代償に選んでたからね。声だと今までで一番強い異能を作れると思うよ。異能生命体として狐を出せると思うよ》



『本当に!?狐出せるの!?』



《うん、きっと君にあった素晴らしい異能を作り出せると思うよ》



『なら早く行きたいんだけど!!もう行ける?』



《早いね・・・。じゃあ、一気に行くからね?・・・・・・・・・いってらっしゃ〜い!!!》



ん?何か足場が無くなったんだけど?・・・・・・え?もしかして____



『落ちてる!?!?』



なんで!?いや、異世界ものってこういう空からってのは定番だけど!!流石に登場前から死ぬのは嫌だよ!!



そうだ!異能!!狐出せるんでしょ?敦くんの白虎みたいに着地できないかな?



『・・・・・・・・・』パクパクパク



え、声が・・・まさかもう話せないの!?やばい、落ちる落ちる落ちる!!



『(異能力___[ごんぎつね]!)』



心の中で叫ぶとまばゆい光と共に無数の文字列が浮かび、地面にぶつからずに着地することができた



(何?これ)



私の手には一丁の猟銃。そして足元には二足歩行の狐。もしかしてごん?



私がごんに向かって手を出すとごんは素早く逃げる



(もしかして・・・嫌われてる?)



少し諦めながら異能を解除し、辺りを見回す。此処は河川敷だ。少し歩けば敦くんに会えるはずだ



暫く歩くと敦くんが見えた。・・・・・・ん?本当に敦くんかな?だって、敦くんって男だよね?



じゃあなんで敦くん、胸があるの?



立ち止まり、目をこするが何度見ても女だ。なんで?

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作者名:やまめの学校 | 作成日時:2022年11月7日 20時

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