検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:857 hit

祓い屋ですが? ページ3

「なんなのよ!」
「それはこっちの台詞っ!」

放課後の教室で二人の少女が取っ組み合いの喧嘩をしている。
ものすごい形相で叫んでいるところから尋常じゃないのが伺える。

「うるさいのよ!」
「アンタがいると苛々するんだよ!」

まさに修羅場。













「クロさーん、これ僕が祓うの?」

場に似合わない間延びした声が聞こえた。
フードで顔が隠れていて性別はわからない。
肩に乗っている黒猫(クロさん?)に話しかけているようだ。

「当たり前だろ。逆にお前以外誰がやる訳?」

猫が流暢に話した。そして辛辣。



「え、ダルい」

顔が見えてないのにめんどくささが伝わってくる。


「ちょ、アンタなんなのよ…」

喧嘩してたうちの一人が不審な人物に声をかける。
唖然として喧嘩なんか忘れてるよう。


その様子を見て二人(一人と一匹)が話し始めた。

「これなら祓う必要ないでしょー?邪気もきえたし」

「ああ、そうだな」

「帰ろ帰ろー」


意味不明な会話をすると帰ろうとする。



「アンタなんなのよ!」





その人はちょっと考えると、口元に指を寄せて口角を上げる。


「祓い屋ですが?」





その仕草は夕陽と相まって映画のワンシーンみたいだった。

















気付けばあの人はいなかった。

一体何者だったのだろうか。


_________________

猫のお守りから発生。

需要があればかくかも。

自称king of モブの日常→←フラグ建築家が行く!



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:オリジナル , ジャンル雑多 , プロローグを量産する , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紅月まこと | 作成日時:2018年8月20日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。