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＿＿獪岳の脳裏に浮かぶ言葉は二文字、“絶望”。
せっかく自分にとって、気を抜いて喋ることが出来るほどの心の拠り所を見つけたと言うのに、遥か昔から生きるAに左利きの事がバレては自分から離れて行ってしまう。
自然に冷や汗が流れだし、不安になった獪岳が様子を見るようにAを見ると、何かを閃いたような顔をしていた。
「利き手が左なんじゃったら、壱ノ型も左でやれば良いではないか！早速練習じゃな！帰るぞ獪岳！」
弾丸のように早口で喋りきったAは、善逸への土産と桑島への土産を買い、呆気にとられて固まっている獪岳を路地裏に連れ込んだ。
そのまま桑島を運んだ時よりは一回り小さい白狐に変身し、獪岳を背中に乗せ光の早さで家に帰った。
その二日後、獪岳は壱ノ型を習得したそうな。
＿＿
＿
「それで桑島から菓子折りならぬ酒折りが届いているのか……」
獪岳が壱ノ型を習得したのを見届けたAは、鱗滝のいる狭霧山の家に帰って来ていた。
左利きの件については、雷一門の間では特に何もなかったそうだ。皆さん心が広いようで。
「別に礼は要らぬと言ったのじゃがな……まあ上物の酒を貰えたことじゃし、有りがたく頂くか」
Aの好きなものに、水一門に加えて雷一門も追加された。
＿＿
＿
炭治郎が岩を斬る事に成功し、早速最終選別に行くことになった。
それを聞いたA開口一言目は「よし来た！！」だった。
Aの目的は一つ。手鬼へのお礼参りだ。(報復とかそっちの意味)
別にAは選別無しでも鬼殺隊に入れる手筈になっている。だがそれではAの目的が果たせない。ならば多少手間でも選別に行くのが一番いい。
「ふふふっ……のう鱗滝」
「な、なんじゃ？」
「今年は妾は選別に行って良いんじゃろ？」
「あ、あぁ」
「ふふふっ」
炭治郎が鍛錬から帰り、家の戸を開けると、異様な空間が広がっていた。
Aがいつもの上品な笑い方ではなく、まるで妖怪が玩具を言付けた時かのように目を細め、怪しく高笑いをしているのだ。
何があったのかとAの匂いを炭治郎が嗅ぐと、狂気、怒り、悲しみ、憎悪、色んな感情が織り交ざった匂いをしている。思わず炭治郎の足がすくんだ。
「やっとじゃなぁ？この手で
ちなみにAの術によって手鬼の顔は既に割れている。
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月縹(プロフ) - 広海さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！前程更新頻度は高くはないけど、見てくださる方がいるなら頑張れます😭😭 (2021年11月12日 21時) (
レス) id: 6e9456ced1 (このIDを非表示/違反報告)
広海 - とても面白いです。これからもがんばってください! (2021年11月12日 20時) (レス) @page47 id: 4ad4f67aa2 (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 闇姫さん» 嬉しいです！コメントありがとうございます！無限列車…カ、カキタイ… (2020年10月12日 20時) (レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫(プロフ) - 凄い面白かったです！無限列車も見たいなと思っております！ (2020年10月12日 19時) (レス) id: aeb4d97102 (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 腐りかけの果物さん» こちらこそありがとうございました！！他の作品(新作とか)なども読んで頂けると嬉しいです！ (2020年10月11日 21時) (レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
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