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「ここが儂の家じゃ。どうぞ入りなさい」
「あぁ。すまないのう」
Aはここに来るまでに、桑島に自分の事を説明した。そのおかげもあってか、お互いの警戒心は薄れ、すでに居酒屋に行く約束をしている。
桑島に言われるがまま家に入ると、バタバタと足音が聞こえて来た。足音的にまだ子どもだということに気がついたAは期待に胸を膨らませた。
「先生、お帰りなさい……そちらは?」
出てきたのは、短い黒い髪に、口元にホクロのある男の子だった。
Aが人間でないことが分かると、分かりやすく顔を歪めた。そんなに自分は人間味が無いのかと、若干傷ついているAにはその場の誰も知らない。
「Aじゃ、もう日が暮れてしまったから一晩止めることになった。A、儂の弟子の
「永和か、よろしくのう。幼いのに妾が人間でないと気付くとは、さすがじゃな」
永和ともあわよくば仲良くなりたい。
そう思ったAは、笑顔で永和に最近海外からやってきた文化の握手を求めたが、うっとおしそうにふり払われ、人睨みしてから(と言っても最初からずっと睨まれてる)桑島の方を向かれてしまった。
なかなかこの子攻略できない……と嘆くAをよそに永和が喋り出した。
「先生……良いんですか？だってソイツ」
完全に敵意むき出しである。普通にAにも聞こえるように言っている。
「永和……お前さんの気持ちも分かるが、Aは鬼舞辻の作りだした鬼じゃないぞ？」
「は？」
この後、また一から説明をしたのだが、永和は全くそのむき出しの敵意を失くさないので、少しAが泣きそうになったのは言うまでもない。
＿＿＿
＿＿
とにかく時は流れるもので、今日は選別最終日だ。久しぶりに錆兎や真菰、義勇たちと会える。その事のおかげでAの機嫌は最高に良くなっていた。
ここ最近の収穫と言えば、飲み仲間が増えたのと、永和と少し仲良くなれたことだ。
約束通りあの高級カステラも買ってある。
「鱗滝〜ただいま戻った〜」
「Aか、まだ義勇たちは帰って来てないぞ？気が早い」
「早く合いたくて待ち遠しいのじゃ。時間もある事じゃし、酒を持ってきたぞ」
「儂はそんなに飲めないと言っているだろう……」
「慣れじゃ慣れ！」
「はぁ……」
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月縹(プロフ) - 広海さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！前程更新頻度は高くはないけど、見てくださる方がいるなら頑張れます😭😭 (2021年11月12日 21時) (
レス) id: 6e9456ced1 (このIDを非表示/違反報告)
広海 - とても面白いです。これからもがんばってください! (2021年11月12日 20時) (レス) @page47 id: 4ad4f67aa2 (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 闇姫さん» 嬉しいです！コメントありがとうございます！無限列車…カ、カキタイ… (2020年10月12日 20時) (レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫(プロフ) - 凄い面白かったです！無限列車も見たいなと思っております！ (2020年10月12日 19時) (レス) id: aeb4d97102 (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 腐りかけの果物さん» こちらこそありがとうございました！！他の作品(新作とか)なども読んで頂けると嬉しいです！ (2020年10月11日 21時) (レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
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