僕 ページ9
あれから1週間、僕たちは平和な日常を送っていた。
『ユンギ、一緒帰ろー♪』
｢ごめん、委員会。」
『ええ〜わかったよ、てかユンギ顔色悪い？』
｢別に、」
『キツくなったらすぐいいなよ〜』
最近ユンギは金曜日、学校に残ることが多い。
委員会なんて嘘だよね。
同じ委員会の人に聞いたら集まりはないって言われたもん。
だからAとユンギの後をつけることにした。
『A、行くよ、』
｢なんで行かないといけないわけ。」
『もう〜相変わらず塩だな〜』
Aがなかなか動こうとしないから手を握ってみた。
『ほら、行くよ。』
｢気安く触んな。」
その手はすぐ振り解かれたけど、Aの顔が赤くなってる。
可愛い。
『そんなに照れちゃったの？』
｢う、うるさい」
『かわい〜』
｢静かにして。」
そんな会話を繰り広げながらもちゃんとユンギの後をつけた。
ユンギが体育の先生と一緒にいる…
なんかやらかした？
｢ねえ、ユンギなんかやばいことやったんじゃ…」
『そうかも…』
僕がソジュンと入れ替わっているときに何かしたのかもしれない。
そうだとしたらほんとに申し訳ない。
そしてそのまま2人は先生の車？に乗って行く。
は？
なに、してんの。
｢えっ？これヤバいやつじゃん。」
｢ジンっ追うよ、」
『う、うん』
どう言うこと？
先生とユンギ2人で？
いやだ、ユンギになにするつもり？
車とどんどん離れてく。
走っても走っても追いつかなくて。
｢ジン、落ち着いて、追いつかなくてもいい、2人の車から目を離さないで、」
『わかった。』
Aがやけに冷静だ。
なんとか走って、なんとか車を見失わずにその建物に着いた。
そこはラブホテルだった。
『えっ、嘘…』
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作者名：らららの歌 | 作成日時：2024年1月2日 19時
