僕 ページ2
『ねえ〜A?』
「黙れナルシスト。」
あれからずっと声をかけてるけど、全く振り向いてくれない。
でもユンギヤとは仲良くなったみたい。
だから少し、ムカつく。
国語の授業中
『ねえ〜A?顔色悪いよ〜』
「別に…」
『熱あるんじゃなーい?』
さりげなくAのおでこに手をおいた。
えっ熱い。
『マジで熱あるんじゃない?』
「ないって」
いや、ほんとにあるよ?
『先生〜ちょっとA熱あるみたいなので保健室連れて行きまーす。』
「気をつけて行けよ」
『はーい』
「ちょなに勝手なこと言ってんの?」
『静かにしてて』
熱で熱いAをお姫様抱っこして保健室まで行った。
最初はやめてよ、って言ってたAも保健室に着く頃にはおとなしくなっていた。
ああ〜可愛い。
どうしよう僕。
どんどん好きになっちゃう。
好きになっても辛い思いするだけなのに
『さあ、ついたよ!』
「はやくおろして」
『そんなに焦らなくてもいいじゃん』
そんなに僕のこと好きじゃないのかな?
保健室の扉を開けると、そこには誰もいなかった。
『誰もいないね。』
『よしっ僕が看病してあげる!』
「はあ?」
好きになっても
両思いになっても辛いだけなのに
こうも積極的な僕は、やっぱりバカだ。
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作者名:らららの歌 | 作成日時:2024年1月2日 19時