ホットココアをあなたに 3 (ページ49)

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49話ページ49

『私は結弦くんじゃないとダメなんです。私は専業主婦になるつもりはないですし、結弦くんにはもっと尽くしてくれるような女の子の方がいいかもしれないと思います。でも、何か壁にぶつかったときはお互いきちんと話し合って、。、暖かい、しあわせな家庭を築きたいです。、、、結弦くんにプロポーズされたとき、初めは本当にやっていけるのか不安になりました。、、でも、それ以上に結弦くんと一緒にいたい気持ちがどんどん大きくなって。』

やばい。一方的に話し過ぎた。

「よかった。」

え？

「A、私たちね。結弦が一方的に押し切ったんじゃないかって少しだけ心配してたの。」

「ちょっと、姉ちゃん。」

「だってあんたさ、メディアで自分がどれだけデレてるか自覚ある？こっちが恥ずかしくて見てられなくなるぐらいよ。」

そうなの？

「だってしょうがないじゃん。可愛くてしょうがないんだもん。」

「まあでも、Aちゃんも結弦のこと大好きなのね。それを聞いて安心したわ。」

なんか恥ずかしいこと言ったような気もするけど、まあ安心してもらえたならいいのかな。

「それで結納なんだけど。」

「あ、そうよね。Aちゃんがアメリカに行くまでに済ませないとね。、あれ？結婚式場はおさえたの？」

「うん。それで、Aの両親に聞いた予定がこれで、この日はAと挨拶にいくから、だめだからこの3日の中で空いてる日ある？」

え？いつの間に連絡とってたの？

「あ、この日ならいいわよ。」

「おっけ。じゃあ、ホテルか何かおさえとく。」

話がどんどん進んでく。

ていうかさっきからお父さん全然話さないけどいいのかな？

「まあそういうことだから。じゃあ、帰ろう。」

え？こんな感じでいいの？

「Aさん。」

お父さん？

『はい。』

「結弦のことよろしくお願いします。きっと結弦もあなたじゃないとだめなんだと思います。」

『はい。精一杯頑張ります。』

「あ、いや。そういうことではなくて。」

ん？私何か今間違えた？

「Aちゃん、頑張っちゃだめよ。長く続かなくなっちゃう。Aちゃんは結弦の味方でいてくれたらいいの。ね？」

味方？

「ああ。」

結弦くんが孤独を感じなくていいように。

重圧を感じても一人じゃなくて仲間がいると思えるようにってことかな。

『はい。ずっと結弦くんの味方でいます。』