ホットココアをあなたに 3 (ページ48)

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48話ページ48

それから、式場の見学、式場の予約、ウエディングドレスの試着など、あっという間に時間が過ぎて行って、今日は結弦くんの実家にあいさつに。

来るのは二度目だし、お姉さんとも何回か遊びにいっているけど、、

、、、緊張する。

「A、そんなに緊張しなくていいよ。」

『緊張するよ。だって、。』

「そのままのAでいいんだよ。」

そのままの私？

『で、でも。緊張するよ。だって。何かやらかしちゃったらどうしよう。』

「大丈夫だから。仮に何かAがやらかしても、俺がフォローするから。そのために二人で行くんでしょ。ほら、入るよ。」

『う、うん。』

「ただいまー。」

『お邪魔します。』

今日はお父様もいるのかな。

靴がある。

「おかえり。Aさん、いらっしゃい。どうぞあがって。」

『はい。あ、こちらよかったら皆さんで。』

「あら、ご丁寧にありがとう。」

ふう。第一関門突破。

あ。お姉さん。

「A、久しぶり。今日もかわいい。」

『お姉さん、お久しぶりです。お姉さんも今日も素敵です。』

ありがたいことにいつもかわいがってもらってる。私は姉がいなかったから、甘えられるお姉ちゃんみたいな存在はすごく新鮮。

「Aさん、はじめまして。結弦の父です。」

『初めまして。如月Aと申します。』

やさしそう。

「それで、今日は結婚のあいさつにきた。まあ、反対してないし、紹介って感じ。」

そんな軽いノリでいいの？

「あら。いつ結婚するの？」

「来年の4月。俺もシーズンが終わって落ち着くし、Aもアメリカから帰ってくるし。」

「え？Aアメリカ行くの？」

そっか。言ってなかった。

『はい。向こうの大学病院から短期で来ないかお誘いいただいたので、半年ぐらい行ってきます。』

「優秀なのね。アメリカなんてすごいじゃない。」

『いえ。まだまだです。しっかり学んでまいります。』

「謙虚なところもかわいいね。」

「でしょ。」

なんか誉め殺しにあった気分。

こんなにのほほんとした感じでいいのかな？

「あの。Aさんは本当に結弦でいいの？」

え？

「あ、ごめんなさいね。Aさん忙しいし、結弦よりも仕事に余裕がある人の方が楽できるわよね？それに、如月家のお嬢様でしょう。家柄とか。」

なんだ。そんなことか。