37話 ページ37
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「あ、そうだ。明日の夏祭りなんだけど。」
ついに明日夏祭りだ。
楽しみ〜！
『うん。』
「Aの浴衣用意しておいたよ。」
え？いつのまに？
すごい。可愛い。
『ありがとう。可愛い。』
「うん。ちょっとペアルックっぽくなるように俺のも同じような色の選んだんだよね。」
本当だ！
『あ、そういえば、騒ぎにならない対策したの？』
「うん。バッチリ。花火は穴場スポットを調べたからそこでみられるし、屋台とかまわる時はこれつける。」
ん？
『お面？』
「うん。Aのもあるよ。お揃い。、こうやって顔半分ぐらいを覆うようにつけるといいかなと思って。」
隠しきれないオーラはいいのかな？
まあ、いっか。
『こう？』
「顔小さいね。隠れちゃってる。前見える？」
『うん。見える見える。』
意外といいかも。
「Aって着付けできる？」
『うん。あ、結弦くんの着付けもやってあげるね。』
「ありがと。めっちゃ楽しみ。」
あ、そうだ。
『ちょっとピアノ弾いてきていい？』
「お、いいよ。何か弾きたい曲あるの？』
弾きたい曲というか、
『今日ね、病院の休み時間に結弦くんの昔の動画見てたんだけど、オペラ座の怪人かっこいいなと思って。耳コピしてきた。』
「え、弾けるの？」
『多分弾けると思うよ。弾いてみようかなと思って。』
「聴きたい。行こ行こ。」
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んー。やっぱりピアノだけだと迫力出ないな。
「どうかした？」
『んー、迫力足りないなと思って。弦の音が欲しいな。バイオリンかヴィオラか、、あー、チェロでもいっか。』
あと、フルートとかいれたら良さそう。んー。
まあ、遊びで弾いただけだし。
「やっぱりAのピアノ好き。」
ん？
『どうしたの？急に、』
「アイスショーでさ、ピアニストの人と共演する予定があるんだけど、やっぱりAの方がしっくり来るんだよね。」
『でも、私より上手だよ。プロの人だもん。』
なんか困ってるのかな？
「そうでもないんだよ。、、親のコネなんだよね。その人の親が会社の副社長でさ、」
なるほど。
「なんか気持ちが盛り上がらなくて。、、まあ、プロだし。そこら辺はちゃんとやるけどさ。」
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作者名：かれん | 作成日時：2022年4月6日 7時
