50話 ページ50
ー次の日の朝ー
昨日は楽しかったな。
お昼寝したり、一緒にスケート見たり。
結弦くんの解説、熱くて、早口で何言ってるのか理解できなかったけど、結弦くんしか話せないようなことなんだろうし、意外と解説向いてるんじゃないかな。
朝ごはん何作ろうかな。
少量でカロリーがある程度摂れて、胃もたれがしないもの。
んー、
フレンチトースト？
甘すぎるのも良くないから、甘さは控えめで作ろう。
最近気に入ってる音楽をイヤホンで聴きながら作ろうっと。
ーーーー
「おはよう。」
『おはよう。もうちょっとでできるから待ってて。』
「なんかノリノリだね。何聞いてるの？そんなにノリノリのクラシックの曲ある？」
『これね、クラシックじゃなくて、普通の邦楽。』
ん？邦楽なのかな？日本のアーティストさんだけど、洋楽っぽいかも。
「クラシック以外も聴くんだ。意外。、、、お、これ。良いイヤホンだ。」
イヤホン片耳ずつカップルでつけるって憧れだよね。
あ！でも、他の曲なら比較的いいけど、この曲は、、
「ちょっと、待って。ロック系？」
『う、うん。』
「カッコいい曲だね。なんて曲？」
『miletさんのOutsiderって曲。あ、待って。歌詞検索しないで。』
「え、なんで？」
だって、、
『結構過激な歌詞なんだよね。』
「どんな？」
ニヤニヤしてる。
ほとんど歌詞が英語だけど、絶対聞き取れてる。
ドSすぎる！
『、、復縁を迫る元彼に、「いい加減にして。私はATMじゃないわよ」って言う曲。』
「ふふ。ごめん。ちょっといじめすぎた。ロックな曲聴いてるから意外すぎてつい。でも、この曲かっこいいし、ノリノリになるのはわかるかも。」
『でしょ。この人の曲、最近ハマってるんだ。かっこいい曲も可愛い曲も綺麗な曲もあるし、この人ルーツがクラシックだから、私でも聴きやすいなと思って。、、、よし。できた。ご飯食べよ〜。』
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作者名：かれん | 作成日時：2022年2月12日 11時
