ホットココアをあなたに (ページ49)

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49話ページ49

「私と主人は親バカですから、世界で1番Aのピアノが好きなんですよ。」

「僕もAさんのピアノ大好きです。音が綺麗で世界観が美しくて。、、ピアノを弾いているときの楽しそうな顔も大好きです。」

『結弦くん？』

お、戻ってきた。

ーあなたsideー

遅いなと思って戻ってきたら、リビングに暖かい空気が流れてた。

あれ？

結弦くん何言ったんだろ。

「A、また腕を上げたな。音が良くなってた。」

嬉しい！

『お父さん、ありがとう。』

「二人はお昼ご飯まだかしら？お昼ご飯持ってきたのよ。」

美味しそう〜。

『お母さん、ありがとう。大好物ばっかり。』

「でしょ。羽生さんの分もあるのでよかったら。」

「ありがとうございます。」

なんか認めたみたい？

何を話したんだろう。

ーーーーーーー
ー数分後ー

「え、そうなんですか。見てみたかったです。」

「そうなのよ。この子ね、小さい時は本当に不思議ちゃんだったのよ。ね？」

「ああ。急に思いついたようにピアノ弾いたかと思ったら、算数のドリルに戻ったりしてたな。不思議ちゃんで天才肌だったな。」

え、なにこれ。

結弦くん、めちゃくちゃ馴染んでるんだけど。

結弦くんって人たらしだよね。
うん。間違いない。

「Aちゃん、どうかした？」」

『あ、ううん。なんでもない。』

「そっか。お父さんとお母さんも今度リンクに見学に来ませんか？Aちゃんの音源使って滑ります。」

「あらいいの？是非是非。」

結弦くん無理してないかな？ちょっと心配。

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「じゃあ、そろそろ帰るわね。」

「A、たまには家にも帰って来いよ。」

『うん。わかってる。』

「今度うちに帰って来る時は羽生さんも連れておいでね。」

結弦くん嬉しそう。

『うん。わかった。』

「今日はありがとうございました。とても楽しかったです。」

ー羽生sideー

認めてもらえたってことでいいんだよな。

多分？

『結弦くん、ごめんね。疲れてるところにさらに疲れるようなことをさせちゃって。』

「全然大丈夫。」

『何言ったの？なんか認めてる感じでびっくりしちゃった。』

「んー、内緒。」

ーあなたsideー

『えー、教えてよ。』

「だめ。ちょっと充電させて。」

わ。

結弦くん、筋肉もすごいけど、相変わらず細いな。

あったかい。

なんか結弦くんに抱きしめられてるとホッとする。