ホットココアをあなたに (ページ24)

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24話ページ24

「好きになるのは簡単だけど、愛し続けるには覚悟が必要だから、僕にとってスケートはそういう存在なんじゃないかって。そこまでわかってくれる人は珍しかったから、それは嬉しかったですね。」

これって私が言ったこと？

「素敵な言葉やね。この前のインスタの配信とか見てると最近ゆづのスケートの表現が前よりも豊かになったのかなと思ったりするんだけど、そこら辺はどう？」

「最近、曲の解釈が楽しくなってきたからかな。まあ今後も期待してもらえればと思います。」

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「そうなんやね。ファンの子に早く滑りを見せてほしいって怒られそうだからそろそろお願いします。」

「はい。お願いします。」

何の曲使うんだろう。

ん？この曲知らないかも。

和風な曲？

結弦くんってすごいな。
曲によって表情が全然違う。

表現も。

でも、やっぱり実際に見させてもらう方が迫力ってあるな。

私、いつもぜいたくすぎる体験をさせてもらってるんだな。

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すごくいい動画だったな。
結弦くんにラインしよう。

如月動画見たよ。すごい素敵だった!

ちょっと仮眠とってこよう。

2時ぐらいになったら、美容院行く準備しなきゃ。
予約したのすっかり忘れてた。

prrrrprrrr

『もしもし。』

「Aちゃん、見てくれてありがとう。、、ね、ちょっと今日会えないかな？」

どうしよう。この前、ちょっと距離を置こうと思ってたのにこういわれるとたまらなく会いたくなっちゃう。

『あ、うん。えっと、15時から1時間ぐらい用事があるから、そのあとなら会えるよ。』

「よかった。じゃあ、18時に家に迎えに行くね。」

『うん。わかった。』

なんか話でもあるのかな？

まあ、いいや。仮眠してこよう。

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＠美容院

「Aちゃんいらっしゃい。」

『渡辺さんこんにちは。今日もお任せでお願いします。』

「はーい。最後に来たのが2か月前でしょ。それから本当にいろいろなことがあったのね。今やもう時の人じゃない。」

そんなことないと思うけど。

「どう？付き合い始めた？」

『いえ。』

「えー、まだなの。何をぐずぐずしてるの？あの、羽生結弦に片思いされてて何が不満なのよ。」

不満なわけじゃないんだって。

『まあ、そんなことはいいじゃないですか。最近体調はどうですか？』

渡辺さんは私のもと患者さんだから、体調の悪化がなかったか気になってたんだよね。