ホットココアをあなたに (ページ3)

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3話ページ3

「ありがとうございます。」

よかった。喜んでくれたみたい。

『念のため触診もしておきましょうか？』

「お願いします。」

わ、理想的な足だ。
良い筋肉のつき方してる。

うん。異常はなさそう。

『はい。大丈夫です。来月の予定もとっておきましょうか。お日にちのご希望ありますか？』

「えっと、15日空いてますか？」

えっと、、ちょうど担当医が遅番だから大丈夫そう。

『大丈夫ですよ。では、今日は以上になります。』

「ありがとうございました。失礼します。」

ひと時の嬉しすぎる夢だったな。

仕事頑張ってるご褒美ってとこかな。

よし、帰ろう。明日の午後はオペだ。

ー羽生sideー

面白い先生だったな。

レントゲン見て、尊敬されることなんて今までなかったし。
担当医じゃないからもう会えないかもしれないのがすごく悔やまれる。

もう会えないと思っているこの二人、

その予想とは裏腹に一か月後に運命的な再会を果たすのだった。

ー１か月後ー
ーあなたsideー

今日のオペは相当ハードだった。

本当に疲れた。

ただでさえ難しいオペをしているのに、急患が出て、そっちのオペの指示をしながらこなすなんて。

自分をほめてあげたい。

あ、やば。ちょっとめまいするかも。

しゃがんで少し休憩してから帰ったほうがよさそう。

どうせ夜だから誰も来ないだろうし。

ー羽生sideー

あれから一か月か。

今月も忙しくてあっという間だったな。

あれ？誰かうずくまってるような、、

もしかして。

「如月先生、大丈夫ですか？」

『え、あ羽生さんこんばんは。』

あ、ただでさえ顔色悪そうなのにこんな急に立ち上がったら。

ーあなたsideー

そうだ。今日羽生さんが来る日だったのをすっかり忘れてた。

やば。いきなり立ち上がったら、立ちくらみが。

倒れそう。

、、、、

「大丈夫ですか？危ないですよ。」

倒れると思った体にいつまでも衝撃はこなくて、温かく包まれているような感覚。

羽生さんに助けられてしまった。

本当にご迷惑ばかりで情けない。

『すみません。』

「動けます？向こうのソファーで休んだ方がいいですよ。」

『ありがとうございます。これから診察ですよね。私は大丈夫なので。』

ん？違うか。診察終わったところ？