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20. ページ20


……

(ひ、人が多い…っ)

Aとジンは旅館の近くにある観光通りに来ていた。

休日で人も多く、Aはジンとはぐれないようにピッタリと後ろに着いて歩いた。



ー着物屋ー

「うわぁ!着物が沢山あるね!」

店内見渡す限り色とりどりの着物がずらりと並んでおり、Aはどれを着ようか迷っていた。


(折角ならジンさんも着て欲しいな…よし、)

「ジンさん!私ジンさんが着物着てるの見たいな」

ジ「あぁ?俺はいい。…めんどくせぇ」

「えぇー、お願いっ!」

ジ「…先ずテメェの着るやつを選べ」

「どれも良すぎて選べない…うーん」


するとジンは高い位置にかけられていた着物をひょいと取りAに渡した。

それは淡いピンク色の生地に白と黄色の蝶が刺繍された可愛らしい着物だった。

「こんなのあったんだ。上は全然見てなかった」

「ありがとう!これ着てみるね」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数分後ー


パタパタ…

「ジンさーーっ!?」

ジ「…なんだ?」

「か、カッコイイ…!」

ジ「フッ…御所望があったんでな」

Aが試着室から出てくると、ジンが男物の着物を着て立っていた。
生地は黒に白の縦線が入っており、灰色の帯はシンプルながらジンによく似合っていた。


ジ「ほら、行くぞ」

キュッ

(えっ!手、繋いで)

スタスタスタ…

「ジンさんっ!?」

ジ「迷子になられても困るからな」

ジ「それとー」


ジンはAの方に顔を向け、


ジ「……似合ってるぜ」


「〜っ!あ、ありがと…!」


Aは赤くなった顔を見せないように下を向いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「そういえばお金は…」

ジ「ンなもん払ったぜ。」

「流石ジンさん。ありがとう!それじゃ、帰りにまた寄って着物を返すの忘れないようにしなきゃ」

ジ「何言ってやがる」

「?」

ジ「買った着物を返す必要ねぇだろ」

「え?だってこれ貸出じゃーー」

ジ「………」

スッ…とジンが懐から出した紙には、

「!!!」

(いち、に、さん、し、ご、ろく…)

とんでもない額の領収書だった。


(ななななんで!?だって高い物で1日貸出10,000円とかだったよ?)

ジ「安心しろ、どっちの着物も新品だったからな」


「もしかして…買い取ったってこと?」

ジ「あぁ?当たり前だろ」


(ジンさんの金銭感覚…狂ってる…!)


今後お店に行く時はジンの行動に気をつけなければと誓ったAであった。

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設定タグ:名探偵コナン , ジン , 黒の組織   
作品ジャンル:アニメ
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デグ丸(プロフ) - 雪ノ祓 雪溶さん» コメントありがとうございます^^読んでくださる皆様の為にも更新続けていきます!どうぞお付き合いください(˶' ᵕ ' ˶) (2023年5月6日 12時) (レス) id: b9aa6b6be2 (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ祓 雪溶(プロフ) - コメント失礼します。続編(番外編でも)待っていました!これからの更新楽しみにしています! (2023年5月5日 23時) (レス) id: 6c81b19a7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:デグ丸 | 作成日時:2023年5月5日 22時

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