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そして今日は待ちに待った温泉旅行の日
ブゥゥウウン……
ジンの愛車で現地へ向かっていた。
「うわぁあ!海だ!」
「ジンさんあれ!あんな崖に動物が居るよ!」
ジ「……あれはヤギだ」
「ねぇ、あの回ってるやつ何ー?」
ジ「風力発電所の風車だ」
「初めて見るものばかりだ、楽しい〜!」
乗ったばかりのAは窓の外を見たり、運転するジンとお話したりと大はしゃぎだったが、
「……Zzz」
暫くすると、Aは電池が切れたように眠ってしまった。
……
………
ジ「ーーーA、おい。起きろ」
「ん……、ん?」
ジ「着いたぞ」
Aが目を開けた先は、
「凄い…綺麗だね」
大きな御屋敷が建っていた。
そして、屋敷を取り囲むように咲いた藤の花がとても幻想的で、まるで絵画の世界に迷い込んだようだった。
ジ「車を置いてくる。Aは入口で待ってろ」
「うん!」
…
………
女将「ようこそ、お越しくださいました」
ジ「黒澤だ。」
女将「はい、確認致します。」
女将は宿帳を広げ2人の名前を確認した。
自分達の他にも佐渡家3名、中城家2名と書かれていた。
(2組ともご夫婦かな……?)
女将「こちらがお部屋の鍵で御座います。」
鍵はAが受け取り、案内された場所へ向かった。
女将「ここは本館で、あちらに見えるのが別館となっております。」
「へぇー、別館の方も大きいですね」
女将「ええ。本日他のお客様は皆さん別館にお泊まりになられてますので、本館は黒澤様のみのご宿泊となっております。」
「えっ!?」
女将「ふふ、なので周りを気にせずゆっくりお休み頂けますよ。ーーこちらが黒澤様のお部屋で御座います。」
それでは失礼します。と言って女将は戻って行った。
Aとジンが扉を開け中に入ると、部屋はかなり広く一面畳で装飾は和をイメージした大きな陶器や壺が置かれていた。
ジ「荷物はここに置くぞ」
「ありがとう!」
Aはスマホを取り出し、昨日遅くまで下調べしたオススメ観光の場所をMAPで確認していた。
「ジンさん、私着物を着てみたい!」
ジ「着物か、悪くねぇ」
「へへっ、じゃあ荷物も置いたし観光に行こ!」
ジ「あぁ」
そして2人はすぐ部屋を出て、近くの街へ出掛けた。
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デグ丸(プロフ) - 雪ノ祓 雪溶さん» コメントありがとうございます^^読んでくださる皆様の為にも更新続けていきます!どうぞお付き合いください(˶' ᵕ ' ˶) (2023年5月6日 12時) (レス) id: b9aa6b6be2 (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ祓 雪溶(プロフ) - コメント失礼します。続編(番外編でも)待っていました!これからの更新楽しみにしています! (2023年5月5日 23時) (レス) id: 6c81b19a7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:デグ丸 | 作成日時:2023年5月5日 22時