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ー翌日
Aはお手製のクッキーを持ってポアロに来ていた。
(安室さんに昨日の事、謝らなきゃ……)
カランカラン…
透「いらっしゃ……っ!」
安室がAの顔を見た瞬間、顔を引き攣らせたのをAは見逃さなかった。
「昨日は……その、すみませんでした。」
Aはこれを…と持っていた袋を渡そうとした。
パシンッ!
その瞬間、安室はその袋を叩き落とした。
店内は微妙な空気が流れシーンと静まり返った。
透「あ、その……すみません!手が当たってしまいました。」
そう言いながら袋を拾う安室を見たAは、彼の心情を読み取った。
「っ!」
透「?……Aさん」
袋を手に持ったままこちらを見る安室が、
とても怖くなった。
(とても暗くて、怒りに満ちた感情……)
(私やっぱり……っ)
「用事を思い出しました。失礼しますっ!」
Aはそう言って外に出て行こうとした。するとーー
カランカラン…
コ「あれ?安室さんと…わわっ」
哀「Aちゃん!」
コナンと灰原が店に入ってきた。
Aは顔を見せないように下を向き、コナン達の横をすり抜け店を出ていった。
店内ではお客さんがコソコソと会話をしていた。
客<あの子安室さんに振られたのかしら?>
客<さぁ…?>
客<安室さんに惚れる人は沢山いるから。こんな事よくあるのかしらね>
コ「…何か、Aさんとあったの?」
コナンと灰原は席につき、安室に話し掛けた。
透「あぁ、まぁね……」
店「オホン!だとしても、今後店には持ち込まないでね」
透「すみませんでした。」
コ/哀「……。」
……
透「……という事があったんだ。」
安室は事の経緯を2人に話した。
コ「確かに彼らと関係があるのは知ってたけど」
透「僕は、彼女が組織の一員だと思ったんだ」
コ「どうして?」
透「……僕のコードネームを知っていたからさ。恐らくジンは教えてない。誰か他の人物だと思うんだかそもそもコードネームを知ってるのは黒の組織のメンバー以外有り得ないからね。」
哀「でも、貴方自身の名前を知ってたのにわざとコードネームを使ったんでしょ。それって、」
哀「Aは貴方を助けようとしたんじゃないの?」
透「!そんな、」
哀「だってもしそこで名前を言われてたら……」
コ「……奴らは徹底的に調べるだろうね。」
哀「えぇ。」
透「……だが、」
哀「私はAちゃんは白だと断言するわ。それじゃ、」
そう言って灰原は店を出ていった。
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デグ丸(プロフ) - 雪ノ祓 雪溶さん» コメントありがとうございます^^読んでくださる皆様の為にも更新続けていきます!どうぞお付き合いください(˶' ᵕ ' ˶) (2023年5月6日 12時) (レス) id: b9aa6b6be2 (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ祓 雪溶(プロフ) - コメント失礼します。続編(番外編でも)待っていました!これからの更新楽しみにしています! (2023年5月5日 23時) (レス) id: 6c81b19a7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:デグ丸 | 作成日時:2023年5月5日 22時