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11. ページ11

ー翌日

Aはお手製のクッキーを持ってポアロに来ていた。

(安室さんに昨日の事、謝らなきゃ……)


カランカラン…

透「いらっしゃ……っ!」

安室がAの顔を見た瞬間、顔を引き攣らせたのをAは見逃さなかった。

「昨日は……その、すみませんでした。」

Aはこれを…と持っていた袋を渡そうとした。


パシンッ!

その瞬間、安室はその袋を叩き落とした。

店内は微妙な空気が流れシーンと静まり返った。


透「あ、その……すみません!手が当たってしまいました。」

そう言いながら袋を拾う安室を見たAは、彼の心情を読み取った。

「っ!」

透「?……Aさん」


袋を手に持ったままこちらを見る安室が、

とても怖くなった。


(とても暗くて、怒りに満ちた感情……)

(私やっぱり……っ)


「用事を思い出しました。失礼しますっ!」

Aはそう言って外に出て行こうとした。するとーー


カランカラン…

コ「あれ?安室さんと…わわっ」

哀「Aちゃん!」


コナンと灰原が店に入ってきた。

Aは顔を見せないように下を向き、コナン達の横をすり抜け店を出ていった。


店内ではお客さんがコソコソと会話をしていた。

客<あの子安室さんに振られたのかしら?>

客<さぁ…?>

客<安室さんに惚れる人は沢山いるから。こんな事よくあるのかしらね>

コ「…何か、Aさんとあったの?」

コナンと灰原は席につき、安室に話し掛けた。

透「あぁ、まぁね……」

店「オホン!だとしても、今後店には持ち込まないでね」

透「すみませんでした。」

コ/哀「……。」

……

透「……という事があったんだ。」

安室は事の経緯を2人に話した。

コ「確かに彼らと関係があるのは知ってたけど」

透「僕は、彼女が組織の一員だと思ったんだ」

コ「どうして?」

透「……僕のコードネームを知っていたからさ。恐らくジンは教えてない。誰か他の人物だと思うんだかそもそもコードネームを知ってるのは黒の組織のメンバー以外有り得ないからね。」


哀「でも、貴方自身の名前を知ってたのにわざとコードネームを使ったんでしょ。それって、」

哀「Aは貴方を助けようとしたんじゃないの?」

透「!そんな、」

哀「だってもしそこで名前を言われてたら……」

コ「……奴らは徹底的に調べるだろうね。」

哀「えぇ。」

透「……だが、」


哀「私はAちゃんは白だと断言するわ。それじゃ、」

そう言って灰原は店を出ていった。

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設定タグ:名探偵コナン , ジン , 黒の組織   
作品ジャンル:アニメ
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デグ丸(プロフ) - 雪ノ祓 雪溶さん» コメントありがとうございます^^読んでくださる皆様の為にも更新続けていきます!どうぞお付き合いください(˶' ᵕ ' ˶) (2023年5月6日 12時) (レス) id: b9aa6b6be2 (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ祓 雪溶(プロフ) - コメント失礼します。続編(番外編でも)待っていました!これからの更新楽しみにしています! (2023年5月5日 23時) (レス) id: 6c81b19a7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:デグ丸 | 作成日時:2023年5月5日 22時

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