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松本家の車をお借りして、松本を助手席に乗せて目的地を目指す。
高校の辺りを紹介したいとの事だったので
高校の近くの公園に車を停めた。
よくたむろしてた喫茶店
おばちゃんが優しいラーメン屋
観光じゃなくて地元民ならではの場所を2人で見て回る。
行く先行く先で潤くん久しぶり！と懐かしまれてたから、こいつは恐らく学生時代から人気だったんだろうと納得する。
かき氷を食べてからまた車を走らせ、今度は名所に向かう。
静岡県からの富士山がよく見える、三保の松原
おそらく夏は見れないだろうと調べてはいたがこいつが、見えた時は本当に綺麗なんだ！と言って聞かないので浜に降り立った。
奇跡、全体ではないが綺麗に富士山が見えた。
「うわっ、感動…」
「でしょ！？
この時期にこんなに見えるの、ほぼ無いね」
その迫力といい圧倒される景色に、言葉も出ないほどだった。
心底今日は来てよかったなぁと思えた。
オレね、と松本が富士山を見つめたまま話し始める。
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「父さんとお母さんに言おうと思うんだ、翔さんの事。…ダメかな？」
「いや、良いんじゃない？」
「納得してもらうのに時間かかるかもしれないけど、だからって黙ってるのヤダなって…」
「オレは賛成。
ていうか、それ言うために連れて来たんだと思ってた」
そうなの？とこちらを向く松本が
すごーく可愛くてそのまま抱きしめる。
翔さんここ外だよって言われたけど、人もそんないないし良いよな、もうちょっと、このままでも。
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「うわ、眠くなって来た」
「ちょ、寝るな道案内しろ！」
「カーナビ見て……おやすみ」
「ばかおまえ！せめてカーナビ付けてから寝ろ」
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作者名：syuka x他1人 | 作成日時：2017年7月28日 23時
